ある町医者の診療日記

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zoom RSS 検察とマスコミ

<<   作成日時 : 2010/02/21 19:46   >>

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検察という権力が暴走している。
この国の検察権力は、行政組織の一つであるのに、行政府からも立法府からも、さらに司法府からも監視やコントロールを受けず、独立して自分たちの好きなように行動している。あの敗戦前の日本軍と同じようだと言っている人もいる。
私は、検察という組織の性格上、ある程度、時の行政府や立法府から独立しているのは正しいと思う。しかし、今の状態はいけない。
検察の取り調べの可視化、そして検察官のトップを国会同意人事にすること、この2つはやるべきと思うのですが、どうでしょう?

そして、マスコミ。
本来は、こういう検察権力は、マスコミが監視すべきもののはず。
検察官が、違法なこと、あるいは明確に違法でなくても、本来はすべきでないというような行動をとった時には、マスコミが国民の前にそれを明らかにし、批判すべきです。
しかし、今はどうか?
検察が垂れ流す、「関係者によると」というものを、記事にするだけ。
検察は、それによって世論を好きな方に誘導している。そしてそれが判決結果にも影響するし、たとえ裁判で無罪になっても、長期間の逮捕、拘留、そして社会的なバッシングを、逮捕され、取り調べられ、被告となった者は受ける。これは、後になっては取り戻しようのない被害です。
それをマスコミが助長している。
私は、こういう検察とマスコミのゆがんだ癒着は、多くが記者クラブ制にあると思っています。日本独自と言ってもいい、この記者クラブ制は、マスコミの自殺だと思うのだが、なぜか改善されない。
民主党政権になって、政府の一部では、記者クラブ制でなくなっているところもあるようですが(外務省はフリーになったとか、そしてあの亀井さんの金融庁は記者クラブとフリーのジャーナリストの二部構成になっているとか)、記者クラブ制を全ての部門で、少なくとも政府関係の全てで廃止すべきと思う。

私が、検察とマスコミに強い不信をもったのは、あの大野病院事件からですが、こういう事例は医療分野だけに起こっているのではないし、医療分野が最初でもない。今度の小沢幹事長関係の検察やマスコミの報道のやり方を、最初からおかしいと見たのは、大野病院事件の裁判傍聴記を読んでいたからです。さらに、厚労省を舞台にした郵便不正事件。この事件で出世コースを台無しにされた村木被告。この方は、120パーセント、裁判では無罪になるでしょうが、この事件、いったい何なのだろうか。

インターネット上での興味深いブログをいくつか紹介しておきます。
なぜ私がこういう不信感を検察やマスコミに持っているのか、理解の一端になればと思います。

小沢幹事長問題ではっきりしたメディアと国家権力の危険な関係
http://diamond.jp/series/uesugi/10113/
ここの4ページ目、「「女性秘書監禁事件」を新聞・テレビは一切報じず」、これはいったい何なのか?
-----(ここから引用)-----
 筆者は、「週刊朝日」誌上で、3週にわたって、何の罪もない女性秘書の母親が、検事による違法な取調べを受けて、保育園の迎えにさえいけなかったという卑劣な検察の行為を書いた。

 ところが、この検察の犯罪行為を記者クラブメディアは一文字も一秒も報じていない。幼い子供を持つ母親への卑劣な行いだけで、普段ならばワイドショーが飛びつきそうなネタであるのにそれはなぜか。
-----(引用、終わり)-----

この記事が載った週刊朝日の編集長(?)のブログ。
誌面じゃ読めない「検察の『抗議』に抗議」のウラ話
http://www.wa-dan.com/kougisho/
-----(ここから引用)-----
 検察内部の「関係者」から聞いた話では、上杉さんが最初に書いた、〈検察が何の罪もない若い母親である女性秘書を騙して呼び出し、10時間近くにわたって「監禁」し、「恫喝」を繰り返すという信じがたい人権侵害をしていた〉というスクープ記事を読んだ心ある読者や一般市民から、東京地検に抗議の電話が殺到したそうです。当該号が発売されたのが2月2日で、翌々日の4日には石川起訴、小沢不起訴発表というイベントを控え、当日までに「なんとかしろ!」と上級庁からきつく言われたらしいのです。

 そこで、あわてた地検の谷川次席検事が編集長のわたしを呼びつけ、抗議の意を申し入れ、抗議書を渡すセレモニーがやりたかったようなのです。それが石川起訴の前日、3日のことでした。ところが、すでに説明させていただいたとおり、わたしが出張で不在のため、やむなく抗議書のみをファックスで送ってきたというわけです。
-----(引用、終わり)-----

-----(ここから引用)-----
 権力の監視はメディアの重要な役割です。しかし、それがほとんど機能していません。リクルート事件のころは、それでもまだ捜査に対する疑問の声が新聞紙上にも見られたと前掲書では紹介しています。それが今回の「小沢捜査」ではほとんどなかった。まさに大本営発表のような一方的な虚偽情報(検察に都合のいい情報)のみが垂れ流されて、世論形成や国民の政治行動に明らかに影響を与えるという状況は、健全な民主主義とは思えません。世の中が「小沢=悪」というひとつの方向に流れそうになっているときだからこそ、立ち止まって考えたい。そして、もう一方の権力である検察にも監視の目を向けなければいけない、というのがわたしの基本的な考えでした。
-----(引用、終わり)-----

これ関連のジャーナリスト江川紹子さんのブログ。
新聞の「説明責任」を問う
http://www.egawashoko.com/c006/000316.html
-----(ここから引用)-----
(前略)
 前回も書いたように、メディア、わけても新聞はこの間、ずっと検察と同じ方向を向いてきた。それを考えれば、不起訴とはいえ、検察擁護の論調となるのも自然のなりゆき、と言えるかもしれない。
(中略)
 ところが、『週刊朝日』が東京地検特捜部の捜査のあり方に重大な人権侵害、法令違反があると指摘した記事に関しては、どこのメディアも追いかけなかった。石川議員の女性秘書が、押収品を返還すると言われて地検に赴いたところ、10時間にわたって監禁され、小沢氏と石川議員の共謀について供述するよう迫られた、という内容だった。捜査中の事件は石川氏が議員になる前のことで、その秘書はまったく知る立場になかったのに、検事は恫喝的な取り調べを行い、子供を保育園に迎えに行く時間になっても返さず、「せめて電話をさせて欲しい」という哀願も受け入れなかった、とその記事は報告している。これが事実なら、大問題。ましてや、足利事件の菅家さんの再審の真っ最中で、警察や検察の取り調べのあり方が大いに問題になっている時期だ。なのに、なのに……
 何日か経って、いくつかの新聞が、「東京地検が『週刊朝日』に抗議文を送った」とする記事を小さく掲載。ただ、これも検察の発表をそのまま記事にしただけ。
(中略)
 沢山の記者を投入し、地道な取材を重ねていて、検察のリーク頼みのように思われるのは心外、と言いたい気持ちは分かる。しかし、そうした取材の努力が、検察側と目的を共有化する「小沢氏のクビを捕る」という方向にだけ向けられ、検察の捜査のあり方にはまったく振り向けられないことが問題なのだ。
(中略)
 検察が石川議員ら2人の起訴と小沢氏の不起訴を発表した記者会見に出席できたのは、朝日新聞など大マスコミで作る司法記者会(記者クラブ)だけ。しかもカメラを入れたいという要請も断られている。カメラの前で堂々と語ることができない検察をなぜ、批判しないのだろう。しかも、匿名で検察幹部が「心証は真っ黒」などと語るのを無批判に載せる。これはいいかがなものか。
 一方の小沢氏の記者会見は、フリーのジャーナリストなども参加可能で、カメラの持ち込みももちろん可。事情聴取を受けた後の会見は、インターネットで生中継されたりもした。その説明内容は万人が満足するものではないにしろ、検察と比べれば、はるかに開かれた対応をしている。なのに、そのことは伏せて、小沢氏が国民に説明することから逃げているようなイメージ作りをするのは、あまりにもアンフェアだ。検察はあくまで正義、小沢氏はあくまで不透明で閉鎖的というイメージ作りに、マスコミは大きな役割を果たしてきた。果たしてこれが、公正公平な報道と、報じている側は考えているのだろうか。
(中略)
 新聞によっては、石川議員が小沢氏との共謀を自白したとする記事を大きく掲載したところもある。石川議員の弁護士は「完全な誤報」と主張した。なのに、その新聞では訂正記事は出ていない。いったい、あれは誤報だったのか、それとも弁護士が嘘をついたのか。どうか説明して欲しい。
 そうした検証をちゃんとやっておかなければ、近い将来、新聞はまた検察の応援団としての役割を担わされかねない。
 石川議員らの公判を、公正な形で報道してもらうためにも、国民が正しい情報を元に政治について論評したり判断したりするためにも、今、新聞の説明責任を問うておきたい。
-----(引用、終わり)-----

ジャーナリスト、大谷昭宏さんのブログ。
小沢問題と検察。私の真意の一端
http://homepage2.nifty.com/otani-office/column/ot_055.html
-----(ここから引用)-----
(前略)
もう一点、検察が事件に着手したのは民主党政権が出来て4か月もたっていない時点である。国民は54年も続いた体制を自らの1票でひっくり返したのである。諸外国、とりわけ先進国のメディアはこんなとき、その国の立法府と司法府の関係を注視する。というのは、発展途上国などではこうした大きな体制の変革があったとき、司法府が立法府に手を突っ込んで、せっかく国民が選択した結果をひっくり返すことが往々にしてあるからだ。逆に新政権が誕生すると同時に、司法が新たに誕生した政権におもねて前政権を悪者に仕立て上げることも少なくない。

 前者は、インドネシアやネパール、パキスタン、それにアフリカ諸国で枚挙にいとまがないほど頻繁に行われてきたことである。パキスタンでは、最高裁長官まで巻き込んだ泥沼の権力闘争を繰り返している。そして後者は韓国のお家芸である。

 いずれにしても、その国の民主主義が未成熟であることの証であり、同時に司法府が腐敗していることを如実に示していると言っていい。だが今回、日本の検察は国民が選択した新政権が誕生して半年もたたない時期に政権政党の実質上の権力者に手をつけた。加えておそらく新政権が誕生するだろうと思われていた選挙の直前にも、やはり同じ政党の同じ実力者に、ほぼ同様の嫌疑で手をつけている。これは海外メディアの目からすると日本の検察は、その国には失礼ながら、インドネシアやパキンスタンのように映るのだ。

 その証拠にイギリスのタイムズ紙もニューヨーク・タイムズもこぞってこの捜査を「政治権力対司法権力」と書き立て、ニューヨーク・タイムズに至っては「この国の鈍重な権力体制(status quo)を検察は守ろうとしているのでは」とまで書いている。
-----(引用、終わり)-----

最後に、村木被告の裁判を傍聴されているかたのブログ
厚子さん公判傍聴記 その2 by ナミねぇ
〜誰が厚子さんを陥れたのか!?〜

http://www.prop.or.jp/news/topics/2010/20100210_01.html
-----(ここから引用)-----
(前略)
厚子さんの不当逮捕・長期勾留というだけでも許せない思いでいっぱいだが、「虚偽の証拠によって、証言を誘導する」などという異常な取調べを検察が行うなど、許せないばかりか、背筋が寒くなるような恐怖を感じる出来事だ。
(中略)
でも、吹っ切れた態度で法廷に現れた塩田氏は「密室の取調室で検事から、私が石井議員に証明書が発行されたことを報告する4分数十秒の電話交信記録がある」と言われ、「それならばきっと、記憶には無いが、最初の依頼も自分が石井議員から受け、村木さんに対応をお願いしたのだろう・・・と思い込んでしまった。」

「何度も何度も、交信記録があるのは本当か?本当なら見せて欲しいと頼んだが『有る』というだけで検事は最後まで見せてくれなかった。私は、お互いにプロの行政官であるという信頼感があるので『それが嘘だ』と思って聞いたのではない。自分が石井議員に報告した交信記録の内容を、正確に知る必要を感じたからだ。」

しかし「嘘」だった。
「交信記録は無い」のだと、裁判が始まってから、他の検事から聞かされた時のショックは、とても言葉では表せないくらいだ! 今ではこの事件は「壮大な虚構だと思っている」と、怒りを込めて証言し、そして何度も塩田氏は「村木さんに、本当に申し訳ないことをした。」と、証人席で繰り返した。

そんな塩田氏に裁判長が「では、あなたにとって事実といえることは何ですか?」と問うと「事情聴取を受けたことと、今ここに座っていること。それだけです。」と言って、唇を噛み締めた。

つまり事件の「出口」に自分が確実に関わっているなら、石井議員から電話を受けたという「入り口」にも、議員対応が仕事であった自分が関わったに違いない・・・いや、きっとそうだ・・・と、塩田氏に思い込ませる悪魔のような手口を使った林谷検事。そして取調べを担当する林谷検事に「そこまですることを命じた(!?)」大坪弘道特捜部長。

取調べに関する検察側のメモがすべて廃棄されて存在しない、という事実も含め「まさに日本の特捜検察の力量と倫理観は、地に堕ちた。」と言わざるを得ない。
-----(引用、終わり)-----

なんということでしょう、検察官はこんなことをやっているんです。
これが、事実だろうということは、大野病院事件の裁判傍聴記を読んでいれば腑に落ちる。
彼ら検察官は、こういうのが常態化しているんだ。
これでは冤罪も当然起こる(そして、実際、起こっている、たぶんたくさん)。

そして、マスコミは、こういうことをほとんど報道しない。

全面可視化を、少なくとも検察の取り調べではやるべきでしょう。
そして、記者クラブ制は廃止すべきです、権力とマスコミの癒着を絶つために。マスコミが自力でできないのなら、法律を作ってでも強制すべきだと思う。

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