ある町医者の診療日記

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zoom RSS 漢方薬の保険適応除外問題

<<   作成日時 : 2009/11/30 15:35   >>

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今話題の事業仕分けで漢方薬が仕分けされたってんで、新聞、テレビやインターネットでも話題になっています。
ほとんどが、適応除外するなとの論調です。
MRICでも、反対署名を求めるメールが配信されていました。

適応除外に反対、つまり適応続けろという主張の根拠として、自分は、あるいは誰それは漢方薬を飲んでいるから健康でおれているということを持ち出す人がいます。
それも、かなり多くの人が。
ワイドショーでもやっていた。
福祉に寄生する官僚 「事業仕分け」結果は実行されるか
http://www.j-cast.com/tv/2009/11/30054974.html
-----(ここから引用)-----
 「湿布薬、うがい薬、漢方薬は薬局で市販されているので、医師が処方する必要に乏しい」として見直しとされた。
 鳥越俊太郎がこれにかみついた、「10年来漢方薬のお世話になっている。ガンの手術もうけたし、漢方のおかげで健康を保っている。そういう人が沢山いる。これが保険外となったら、10割負担ですから、大変だ」。
-----(引用、終わり)-----

この場面、私も見ました。
鳥越さんのような医療に(比較的)詳しい人でも、こういう根拠とならないものを持ち出すのかと、見ていて感じました。

薬(特に保険薬)は、このような事実は適応の根拠にはならないのです、なれないのです。

もし鳥越さんのような主張が通れば、どんなものでも薬として保険適応できることになります。
サプリメントから健康食品、さらには鰯の頭まで。
テレビで、サプリメントや健康食品のCMでは、この手の、いかさまと言ってもいい手段が盛んにとられています。さも健康そうな高齢者、あるいは有名人を出演させて、私はずっとこれを飲んで健康でいますとやっている。
テレビCMに出ている人たちが、事実、そのサプリメントや健康食品を服用していようが、また本当に健康に生活できているのだとしても、そのサプリメントや健康食品を服用しているから健康でいられるのだという根拠にはならない。その人たちが健康でいるのは、他に理由があるからかもしれないのです。体質的にそうだったのかもしれないし、健康的な食生活や習慣をずっと続けてきたからかもしれない。あるいはまた単に運が良かっただけなのかもしれない。サプリメントや健康食品など、とろうがとるまいが、その人たちの健康とは、全く無関係だったのかもしれないのです。

毎日訪問している内科開業医のお勉強日記でも、この問題を取り上げておられますのでご紹介しておきます。
漢方の一律健康保険適応はおかしい・・・という意見まで抹殺される風潮
http://intmed.exblog.jp/9332057/
>漢方製薬メーカーや漢方を生業としている人達が、仕分けの真の問題点であるOTCに存在する薬剤を一括健保適応削除という大問題をミスリードしているとしたら大問題。
>漢方は副作用が少なく安全であるという妄想を利用し、”ツムラ漢方”のようなパッケージ商品による大量生産・大量消費が本来の漢方と主張し続けている漢方業者と、それに結託する漢方処方医師たち。

その通りと私も思う。
そして、、、
>良質なエビデンスが確立してない医薬品を公的保険からカットするのは当然であり、それに対して反論があるなら、科学的エビデンスで反論すべきだろう。

これこそが一番重要なことだと私は思います。
良質なエビデンス
漢方薬でも、それを出す努力をしたらよいのに、なぜしないのか?
いくらでもやりようがあると思うのだが。

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