ある町医者の診療日記

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zoom RSS 余剰ワクチンは捨てろというマスゴミ様のご命令

<<   作成日時 : 2009/11/12 10:23   >>

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新型インフルエンザワクチン、県からの文書で、そして県から来ているということは厚労省の命令だと思うのですが、くれぐれも「有効利用」するようにと書かれています。
余ったから廃棄などするなということでしょう。
1ml瓶や10ml瓶のワクチンを、できるだけ多くの人に接種するようにってことのはず。
1ml瓶をうまく使えば、0.5ml単位で2人に、0.2mlとか0.3mlなどなら(つまり小児には)最大5人に使える。10ml瓶なら、さらに増える。
そういうように有効利用して、余ったら捨てるなどということはするなと。
それで、私は、余ったら希望する職員にも使おうと思っていました。

それがマスコミにかかるとこうなる。

まず共同通信から。
-----(ここから引用)-----
余剰ワクチン、身内に接種 鳥取県、病院を注意

 鳥取県南部町の西伯病院(田村矩章(たむら・のりあき)院長)が、医療従事者に優先接種して残った少量の新型インフルエンザワクチンを、職員の親族の女児2人に接種していたことが11日、分かった。同県は持病のない児童への接種を12月に始める予定。県は優先順位に従うよう病院を口頭で注意した。

 県医療指導課によると、病院は10ミリリットル入りアンプルから大人20回分と子ども1回分に相当するワクチンが抜き取れるのを確認。30代の男性内科医が10月21日、看護部長の親族の女児(2)に余った0・2ミリリットルを、11月2日に薬剤部の職員の娘(11)に0・3ミリリットルを接種した。いずれも持病はなかった。

 国は余ったワクチンを24時間で廃棄するよう定めている。病院は「小児科が休診中で、優先接種対象の持病のある子どもがいなかった。捨てるよりは有効利用したかった。反省している」としている。
-----(引用、終わり)-----

朝日はもっと詳しい。
http://www.asahi.com/national/update/1112/OSK200911110156.html
-----(ここから引用)-----
余った新型ワクチン、職員の親族に接種 鳥取の病院

 鳥取県南部町の町国民健康保険西伯(さいはく)病院(田村矩章=のりあき=院長)の医師が、医療従事者用に配られた新型インフルエンザワクチンの余りを、同病院職員の親族の2歳と11歳の女児に接種していたことが、11日わかった。県では2歳児は12月上旬、11歳児は来年1月中旬から接種を始める予定だった。病院側は「ワクチンを無駄にしたくなかったためだが、身内に接種したことは反省している」と話している。

 同病院によると、接種が始まった10月21日、10ミリリットル用の瓶に入ったワクチンを大人1人の基準量0.5ミリリットルずつ20人分に分けたところ、余裕分の0.2ミリリットルが残った。感染症対策を担当する30代の男性医師は「余りを活用できないか」と看護部長に相談。0.2ミリリットルは1歳以上6歳未満の接種1回分の基準量だったため、当てはまる子がいる病院職員に呼びかけたが希望者が見つからず、看護部長の2歳の孫に接種した。

 また10月30日にも10ミリリットルを取り分けたところ、6歳以上13歳未満の基準量に当たる0.3ミリリットルが余ったため、薬剤部職員の11歳の女児に接種した。

 厚生労働省によると、医療機関には「ワクチンの有効利用に努めるように」との要請を出しているものの、余ったワクチンの使い道の指針などは示していないという。

 病院の陶山清孝事務部長は「安易に身内に接種したことは反省している。今後は接種の優先対象者をリストアップするなどの対応を考えたい」と話した。
-----(引用、終わり)-----

0.2ml、0.3ml、余った。
それを、「身内」に接種したという。
それを、これらの記事は「糾弾」しているわけです。
こういうことはするなと。

するなということは、捨てろというのと同じことです、実際上は。

皆さん、シミュレーションしてみて下さい。
小児には、0.2ml、0.3ml、0.5mlと年齢によって打つ量を変えないといけない。
学校などでの集団接種ではないのですから、人数分に合うように合わせるなど不可能です。それも、来てもらって足らないなどという自体は絶対避けないといけない。余るのが当然じゃないですか。
その余った分、いったいどうしたらいいんでしょう?
また、再募集するんでしょうか?
「今後は接種の優先対象者をリストアップするなどの対応を考えたい」って、何をまたトンチンカンなことを。
事務官僚の典型的な答弁としか言いようがない。
小児科は、今、いつも以上に忙しくなっている。インフルエンザ患者が急増している上に、このインフルエンザワクチン接種騒ぎで。
そこにさらにこういう手間までしろってことですかね。

それにしても、いつもながら、現場を知らない、マスゴミ様の偽善者ぶりがよく分かる。

こういう偽善記事が出ようが、私は考えを変えるつもりはありません。
ワクチンが、しばらくしたらたぶん供給されてくるでしょうが、対象患者全員分が供給されるとは思っていない。最優先患者の中で予約している人に電話して来た人から接種していく、しかしそれで余ったら、希望する職員に接種するつもりです。
接種対象者でない来院患者にしたらどうかと言われるかたがおられるかもしれませんが、これは実際問題としてできないことです。
考えて見て下さい。
費用はどうするのか、もし副反応が出たら、その補償はどうするのかなどなど。

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