ある町医者の診療日記

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zoom RSS 脳死問題

<<   作成日時 : 2009/06/21 11:50   >>

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6月18日、衆議院でA案がすんなり通った。
これは、私には予想外でした。たぶん、AからD案まで全て過半数に達せずか、もし通ってもD案だろうと思っていました。それはA案の賛成者が、次善の案として、A案が通らないのならせめてD案でとD案に賛成票を投じるだろうと予想したからです。

さて、今度は参議院です。

参議院は参議院で、A案に反対の人達が修正案を出して、つぶしにかかっていますので、それにいつ衆議院が解散するか分からないような状態ですので、私はA案は廃案、また他の修正案も通らず、結局、今のままになると予想しています。
極めて日本的。

無責任この上ない。

「子ども脳死臨調」を作ろうなどという者達もいるような。
子ども脳死臨調案提出へ 移植法が24日にも参院審議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000633-san-pol
-----(ここから引用)-----
 衆院で「脳死は一般に人の死」と位置付ける臓器移植法改正案のA案が可決されたことを受け、千葉景子、森裕子両氏ら民主、社民両党などの参院議員有志は19日、子どもの臓器移植の在り方を議論する「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」設置を盛り込んだ独自の改正案について、要綱を取りまとめた。来週中に参院に提出、A案と同時に本会議で趣旨説明が行われる見通しだ。

 千葉氏らは独自案について、脳死判定基準を厳格化するC案をベースに検討したが、より幅広い支持を得られるよう、厳格化の項目を削除。C案よりも現行法の枠組みを維持する内容となった。子ども脳死臨調は内閣府に設置し、法施行から約1年かけて有識者が子どもの脳死判定基準や、虐待を受けた子どもからの臓器提供を防止する仕組みの在り方などを検討する。
-----(引用、終わり)-----

子供の脳死診断、特に乳幼児における診断は、成長した子供や成人に比べて困難だというのは当然で、それ以外の問題点も含めもっと時間をかけて議論しあおう、という趣旨は分かる。
しかし、私に言わせれば、何を今更なんです。
現在の脳死移植法ができて既に10年以上、今のところは15歳以上というしばりをおいて、子供の脳死問題は何年かかけて議論してどうするか結論を出そうじゃないかとなっていたのを、ずっと今までほったらかしにしておいて、何を今更。

無責任この上ない。

これは、共産党の、党として棄権という決定でも言える。
無責任体質の現れ、この党らしいというのが本当によく分かる。

子供の脳死について議論しようというのはいい。
しかし、A案を成立させてからにすべきです。
あるいは逆に、脳死移植などというのを禁止してから。また、海外に移植に、それも億という金を集めて、行くなどという恥さらし行為を禁止してからにすべきです。
こういう中途半端な状態において、子ども脳死臨調を作って議論しようなどという案は、無責任以外の何ものでもない。

よく言われる「死ぬ死ぬ詐欺」問題。
http://sukuukai.blog76.fc2.com/blog-entry-260.html

こういう事例があれば、来られる方もさすがに嫌になるでしょう。
米の小児心臓移植、日本人患者に高額請求…4億円前払いも
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090618-OYT1T00016.htm

とても手を出せない値段を設定して、もういい加減にしてくれと言っている。

乳幼児の脳死診断は、成人に比べて困難です。
これは間違いない、厳然たる事実。
それで15歳以下は脳死診断しないという決断をするのも一つの考えです。
一番無責任なのは、そういう決断もせずに、中途半端な状態において、いつまでの結論を先延ばしにすること。

なお、私自身は、脳死こそ人の死、だと思っています。
心臓死などという、単なるポンプでしかない臓器の永久的な機能停止で、人の死など決めてほしくない。
脳の永久的な機能停止こそ人の死。
そもそも死の三徴候などという死の診断法では誤診が多すぎる。

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