ある町医者の診療日記

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<<   作成日時 : 2009/02/25 15:38   >>

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御用学者って言葉で最初に思い浮かぶのが八代尚宏。
内科開業医のお勉強日記に詳しい。
http://intmed.exblog.jp/5785968/
こうイメージするのは私だけじゃなく、一般化しているようで、googleで検索すると出てくるわ出てくるわ。

ただ、近頃はこの御用学者、八代尚宏教授も、さすがに値打ちが落ちてきたのか、御用に利用されることが少なくなってきてあまりマスコミにも出てくなくなってきている。まぁ、出てきたら、またこの御用学者がと思われるのじゃ、利用する方も逆効果と思うでしょうから、当然と言えば当然です。

今回は、この人のことを書きたいのじゃなく、別の御用学者です。
刑法学者、前田雅英。
wikipediaにもある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E9%9B%85%E8%8B%B1

ここにも書かれていますが、私が最初にこの方を知ったのは、大野病院事件への発言です。
医療事故調で、大野病院事件の無罪判決は、地裁判決でしかないから、こんな判決は判例とはならないと主張した。
https://news.cabrain.net/article/newsId/18631.html
-----(ここから引用)-----
 そのような中、厚労省は10月9日、「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」の第14回会合を開催し、732件のパブリックコメント(国民からの意見)をまとめた23項目の「Q&A」を示した。意見交換では、厚労省案と福島県立大野病院事件判決との関連や、刑事責任を問われる「重大な過失」の意味が議論の中心になった。

 樋口範雄委員(東大大学院教授)は、大野病院事件の判決が一定の基準を示したことを評価し、「福島地裁判決で、こんなことを言っているということを『注』などで出していただくと、標準的な医療行為から著しくかけ離れた場合はこういう場合で、こんなに厳しい要件だから、刑事裁判ではない別の仕組みで医療者が頑張るという本筋が伝わる」と述べた。

 これに対し、前田座長が次のように述べて反対した。
 「大野病院事件の判決は、法律家の間では重視されない。それはやはり、一審判決でしかない。地裁の判断でしかない。法律の世界は、そこが非常に厳しくて、原則として最高裁でなければ判例とは言わない。(大野病院事件は)最高裁まで争って決まったものではなく、一地方裁判所の判断。同じ医療過誤の問題に関しては、最高裁の判断もある。それとの整合性を持たせつつ整理して、医療界の心配を解くことが必要だ」
-----(引用、終わり)-----

へぇ、そんなものかなと思った記憶があります。
ただ、そもそも刑法学者なんかを事故調の座長にしているってのはどういうことだと不思議に思ってはいました。
ロハス・メディカル・ブログで事故調の議論を読んでいていつも不思議でした、この座長は、いったいなんだろうと。
(裏の厚労省の意図ってのが透けて見える)

そういう方が、ひさびさにニュースに登場した。それも一般ニュースに。
新聞各紙でも報道されたのですが、ぐり研さんのところが詳しい。
http://gurikenblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-507b.html
事故調議論を主導?してきた座長の前田氏が解任

国会同意人事で参議院で反対されというのは、先の日銀人事で有名になった。
今回は8機関16人のうち3機関7人を不同意とした。その中に、中医協委員のこの前田雅英という刑法学者がいた。

キャリアブレインのニュースも詳しいのですが、m3.comの「医療維新」編集部がさらに詳しく報じています。
「今回の不同意人事は、足立信也 ・参議院議員が問題提起したことが発端です。」とのこと。
で、不同意理由を足達議員は次の様に述べているそうです。
-----(ここから引用)-----
「前田氏を不同意とした理由は二つある。一つは、中医協への出席回数が少なかったこと。48回中、8回欠席している
 
 もう一つは、中医協の委員になった直後に、厚労省の『診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会』の座長になったこと。同検討会の議論を踏まえ、第二次試案、第三次試案、大綱案まで出されているが、相当反対意見が強い。医療への刑事司法の介入が、医療崩壊の一因になっているが、第三次試案・大綱案でも、医療事故の原 因究明と責任追及を連動する仕組みを導入しようとしているからだ。

 民主党では、2008年6月に第三次試案・大綱案に対する対案を出し、医療者の支持を得ている。にもかかわらず、その後の地方説明会でも、第三次試案・大綱案の説明が繰り返されている。こうした検討会の運営の仕方を踏まえると、座長の前田氏に責任があり、国民に公平に平等に医療を提供する役割を担っている中医協のメンバーとしては不適切 ではないか」

 中医協は、周知の通り、診療報酬決定の場ですが、点数の設定を通じて保険給付の範囲を決めており、日本の医療保険制度のあり方を決定する最も重要な場。「中医協のあり方、存在そのものが問題だという意識を皆さんが持っていると思う。にもかかわらず、現時点では、国会議員としてできることは中医協委員の人事の同意、不同意しかない。今回の 不同意は、中医協はこのままではいけないという問題提起の意味もある」
-----(引用、終わり)-----

「48回中、8回欠席している」。

これが多いのか少ないのか。
わざわざ足達議員が指摘し、それを不同意の理由の一つとまでしているのですから、多いのでしょう。
どうして多いのか。
やる気がない、、、というのではなさそうです。
先のwikipediaの「学外における役職」ってところを見て下さい。
なんとか委員だけじゃない、委員長ってのさえ3つ、座長というのも入れたら4つもやっているんです、そりゃぁ忙しいでしょう。欠席しても当然という感じがします。

これだけの数の委員、委員長を依頼されるってことは、政府、官僚に便利だってことでしょうね。
これを別の言葉で言い表せば、、、

政府、官僚御用達の御用学者

これ以上のぴったりな言葉はない。

で、おかしいのが、これにいわゆる(自称)医療被害者団体が反対していること。
日経
中医協委人事、野党の不同意に患者側から反発
毎日(変態)新聞
医療事故調:被害者らが「人事不同意」の野党に抗議

ぐり研さんのブログに「患医連」なるところのホームページの要望書を紹介しているのですが、そのホームページに「私たちが求める医療版事故調」というのがあります。
http://kan-iren.txt-nifty.com/campaigB.jpg
(jpg画像のような、どうしてこんな形式にしたんだろう?)

そこに、「2 性格」ってのがあって、こうあります。
-----(ここから引用)-----
公正中立性:中立の立場で、手続きと調査内容が公正であること
透明性  :公正中立に調査が行われいることが外部からみて明らかなこと
専門性  :自己分析の専門家によって、原因究明・再発防止を図ること
独立性  :医療行政や行政処分・刑事処分などを行う部署から独立していること
実効性  :医療安全体制づくりに、国が充分な予算措置を講じること
-----(引用、終わり)-----

まさに、私ら、今の大綱案に反対しているその理由がここに書かれています。
今の大綱案では、公正中立性、専門性、独立性が保てないというのが、反対の理由なんです。

特に、ここに書かれている「独立性」ってのを主張するのなら、刑法学者を座長にすることに先頭にたって反対すべきじゃないでしょうか。これじゃ、刑事処分も一緒にやりますよと宣言しているようなもんです(委員の一人ってのなら分かるんですが、座長ですよ)。
それを、真っ先に擁護しようとするってのはどういうわけだろう?
(まぁ、推測はできますが)

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