ある町医者の診療日記

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zoom RSS 白を黒だとして配信する通信社

<<   作成日時 : 2008/03/10 17:56   >>

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共同通信という通信社の程度に呆れかえりました。
以前から、その医療関係の程度の低さに、これで日本を代表する通信社かと思ってはいましたが、白を黒だと言うのですから、呆れかえるしかない。

まず、これを。
元の記事へのリンクができないので、そのまま載せておきます。
-----(ここから引用)-----
「医療事故調」創設を歓迎 日本産科婦人科学会が見解
08/03/03
記事:共同通信社
提供:共同通信社

 日本産科婦人科学会は29日、医療事故原因の解明と再発防止を目指す政府の新組織(医療事故調)について、「歓迎する」との意向を厚生労働省に文書で伝えた。

 事故調のあり方については、厚労省が昨年10月に公表した2次試案と同様に(1)故意、悪意などのケースを除き、調査報告書を刑事手続きに利用しない(2)事故の届け出範囲や、医師法21条(警察への異状死届け出)との区別を明確にする―などの要望事項を列挙。

 一方、厚労省が事故調を同省内に置くとしていることについては「(事故調の)独立性を損なう恐れがあり、行政による過ちを是正することが難しくなる」と指摘した。
-----(引用、終わり)-----

タイトルを見て私はびっくりしました。
日本産婦学会が「医療事故調」創設を歓迎って、ほんとか?
いや、確か反対していた(反対とまでは明確に書いてないが、このままでは駄目だよということを強く臭わす文言だった)はずなのにと。
私がよく訪問させてもらっているブログ産科医療のこれから産科婦人科学会「診療行為に間違した死亡に係る死因究明等の在り方」に関する見解と要望というエントリーで、日本産婦学会が厚労省に伝えた元の内容文書を読んでいたので、いつのまに正反対に態度を変えたのかと驚いたのです。元の文書では、とても「歓迎する」意向などないと、少なくとも私には読めた。それが「歓迎する」とはどういうこと?

私の読解力が、正常だったようです。
少なくとも、発言者の意志に合った解釈をしていたようです。

日本産婦学会が、正確に読め!と怒っている。
「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方」に関する見解と要望』についての報道について
-----(ここから引用)-----
平成20年2月29日に本会が発表した『「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方」に関する見解と要望』についての平成20年3月 3日付報道に、本会の要望内容と一致しているとは考えにくい見出しをつけたものがありましたので、これにつき、本会は抗議の申し入れを行いました。本会の見解と要望の内容は、HPに公開した通りで、全く誤解の余地はないと考えておりますが、関係各位におかれましては、当該文書を今一度ご熟読いただき、本会の意図するところを正確にご理解賜りたく、お願いする次第です。

平成20年3月5日

社団法人 日本産科婦人科学会
理事長  吉村 泰典
-----(引用、終わり)-----

まぁ、みなさんも元の要望書を読んでみて下さい。
いかに共同通信がアホかバカかというのがよく分かります。
いや、アホバカ以前に、何か意図を持って正反対の意味の配信をしたのかもしれないとさえ思える。

元の要望書は
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/kenkai-youbou_kourousyou29FEB08.pdf
これですが、pdf文書ですので、先の「産科医療のこれから」さんのところにあるHTML版が読みやすいかも。
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/02/post-1341-50.html

たぶん、「見解と要望」の最初の部分にある、「本会は、貴省がこれまで整備の遅れていた医療事故の原因究明と再発防止のための国家的制度の構築に着手されたことを基本的に歓迎するところであります。」の語句だけに脊髄反射したものでしょう。
普通の読み手なら、その文の直後にある「しかしながら」以後が本旨だというのは、すぐ分かるでしょう。
厚労省案や自民党案では「実地医療現場の実状と、過酷な勤務環境の下で日夜誠心の診療を実践している医療提供者の心情への認識に不充分な点がみられるため、その点の理解を深めて頂くと共に、下記の要望事項を真摯にご検討下さることをお願いする次第であります。」。つまり、今のままの案では「歓迎できない」から、現場の実情をよく見るとともに、「下記のような要望事項を真摯にご検討下さることをお願いする」と。

共同通信は、医療記事に関しては意味不明な内容の記事を配信していることが多い。他の大手新聞社の記事と比べても、程度がはるかに低い。これでは、他の専門分野についても同じだろうと思われてもしかたがないでしょう。
例えばつい最近のこの記事。
-----(ここから引用)-----
医師2人を書類送検 へんとう炎の患者死なせる

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年3月6日】

 新潟県警は6日、へんとう炎の手術をした男性患者=当時(28)=の胃に血液がたまっているのを確認せず、呼吸不全で死亡させたとして業務上過失致死容疑で、JA新潟厚生連刈羽郡総合病院(同県柏崎市)に勤務していた39歳と31歳の男性医師2人を書類送検した。

 調べでは、2人は2004年3月2日、男性のへんとう炎の手術をしたが、口内に出血が見つかった。止血の再手術の際、胃の中に血液がたまっているのを確認せず、翌3日、男性を肺水腫による呼吸不全で死亡させた疑い。

 同病院は当時、男性の死亡を公表。「再手術のため全身麻酔をすると、男性は血の塊を吐いてのどに詰まり、気道確保の挿管ができず、意識がなくなった」と説明していた。
-----(引用、終わり)-----

医療内容については、支離滅裂、意味不明。
いったいどういうことがおこっていたのか、この記事からイメージできるかたがおられるでしょうか?
私らでも、語句の訂正を行いながら、さらに行間を推測しないと分からない。いや、たぶんこういうことなのだろうと推測したことが、はたして事実なのか分からない。

そもそもタイトルの「へんとう炎の患者死なせる」はないだろう。
これじゃ、担当医が殺人事件をおかしたようではないか。

あの毎日新聞の方でさえ少しはましかも。
ま、五十歩百歩ですか。
-----(ここから引用)-----
2医師を書類送検 のど手術で男性死亡

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年3月7日】

医療過誤:2医師を書類送検 のど手術で男性死亡--柏崎署 /新潟

 柏崎署は6日、医療過誤で患者を死なせた業務上過失致死の疑いで、いずれも十日町市在住の耳鼻咽喉(いんこう)科の男性医師(39)と麻酔担当の男性医師(31)を地検長岡支部に書類送検した。

 調べでは、医師2人は刈羽郡総合病院に勤務していた04年3月3日、のどを手術した柏崎市の男性会社員(当時28歳)を、誤って肺水腫による呼吸不全で死亡させた疑い。

 患者はへんとう腺の摘出手術を受けたが、血が止まらず、止血手術を受けた。しかし、患者の胃の中に血液がたまっている恐れがあったにもかかわらず、医師が確認を怠り、吐いた血を肺に吸いこんだという。【根本太一】
-----(引用、終わり)-----

他にもこういうタイトルの記事が共同通信配信であったようです。
-----(ここから引用)-----
誤った挿管で医師書類送検 業過容疑、特養の男性死亡
-----(引用、終わり)-----

誤った「挿管」とあるから食道挿管でもしたのかと思ったら、例の経鼻栄養チューブの誤挿入のようです。
本来、胃に入れるべき経鼻栄養チューブを、誤って気管の方に入れてしまったもの。

こんなのばっかり。
そして、今度は白を黒と言っているのですから、驚くやらあきれるやら。

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言葉を伝えない
患者-医師の関係で、医学用語が正しく伝わらないのは問題がある。それ以上に、医師-マスコミ-読者の関係で言葉が正しく伝わらないのも問題である。 ...続きを見る
kameの いい味出してね
2008/03/10 20:53

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