ある町医者の診療日記

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zoom RSS 当院も「たらいまわし」

<<   作成日時 : 2008/01/25 15:33   >>

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ツブクリの私のところなんて、救急隊から取ってくれとの依頼があったら、どうぞとすぐ応じているんですが、本日は「拒否」してしまいました。いわば、当院も「たらいまわし」の片棒をかついだということになりますか、マスコミに言わせれば。

今日は朝から、どうしたことか忙しくて忙しくて、、、

カルテが診察机の上にたまるなどということはいつもはないのですが、それが5冊もたまるとさすがにプレッシャーになります。その上、いつも来ている患者さんが息が苦しいと酸素投与していたり、グループホームの入所者が3人来て診察を待っていたりで、これ以上はいくらなんでも無理です。
当院は、有床診療所で、もちろん救急指定など受けていない。
ただ、軽症患者は、わざわざ2次救急病院に運ぶほどではない、そんなのを運んではその2次救急病院に負担になるだけとか、また少し重くてもたまたまその病院に先に患者が運ばれているとかいうような場合は、当院に搬送されてくることもあります。後者の場合は、当院で時間稼ぎをして、これこれなんでお願いしますとその総合病院に掛け合ってとってもらい、救急車で転送する。ここらは持ちつ持たれつってところです。
それもあって、もし軽傷者で、しばらくはロビーの方で待ってもらっていてもいいようなのなら、いいですよと答えていたんですが、それが「CPAです」ときたもんだ。

いくらなんでも無理ってもんです。

救急隊としては、セレモニーをしてくれたらいいということなんでしょうが、それも無理。うちの狭い受付ロビーに患者さんがいっぱいの状態で心肺蘇生をやるのはとてもじゃないが不可能です。
でも、これも、マスコミに言わせれば、「拒否」なんでしょうね、「たらいまわし」ってことなんでしょうね。
姫路の「たらいまわし」では、搬送依頼先にうちと同じような「診療所」もありましたし、これで私も立派な「たらいまわし」屋ってことになるのかな。

あぁ、やだやだ、、、

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「医療再生を願うネット市民の会」
私は、このたび「医療再生を願うネット市民の会」に入会させて頂くことになりました。この会は、次の3つのスローガンをこころがけることによって、医療崩壊からの再生を願う、ネットで活動する市民の会です。 ...続きを見る
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2008/02/08 23:58
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お越し頂き、ありがとうございます。 ...続きを見る
コンビニ受診で50通り
2008/03/31 00:31
45 医療再生を願うネット市民の会
もしかすると、「コンビニ受診」という言葉を使わない方が良いかも知れない…。 「コンビニ受診」という言葉を使うなら、「控えよう」でも「知ろう」でも、過剰な抑制を防げない気がします。 ...続きを見る
コンビニ受診で50通り
2008/03/31 22:29

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。初めておじゃまします。
 m(_ _)m
私は医療について全くの素人ですが、少しずつ勉強させて頂いております。マスコミの言葉を鵜呑みにしないようにしようと思います。
私は「医療再生を願うネット市民の会」の会員です。この会は、次の3つのスローガンをこころがけることによって、医療崩壊からの再生を願う、ネットで活動する市民の会です。
 1. コンビニ受診を控えよう 2. かかりつけ医を持とう 3. お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう
ホームページはこちらです。
http://saisei.aikotoba.jp/index.htm
お時間のよろしい時、のぞいて頂けたらうれしいです。
アイスゆず
2008/02/08 23:56
こんな僻地のブログにコメントいただきありがとうございます。
運動も活発になられるよう祈っております。

医療崩壊は不可避でしょう。
あの大野病院事件で被告の産科医が無罪となっても、大淀病院事件の裁判で産科医や町が勝訴しても、もう不可避。

崩壊の後に再生させないといけないけど、ただ、願う、祈るだけじゃ駄目なんで、本来は戦わないといけない。
発言し、行動しないといけない。
医者もそれは分かっているんですが、目の前の患者の治療、自分たちの生活で精一杯。
私たちにできることは、自衛のみ。防衛医療という自衛のみ。

勤務医も、踏みとどまっている者たちの多くが自衛しようとしだしているようです。
しかし、それでさえモンスターペイシャントやなんとか被害者の会とかいうような医療ゴロ連中に脅されたら、最後に残っているモチベーションも潰え、立ち去ることになる。

再生できるかな、、、

できるとしても、崩壊期間以上の長くて険しい苦難が待っているでしょう。
院長
2008/02/09 16:34
お返事、ありがとうございます。
 m(_ _)m
長い間、医療の現状に無関心であったことを、一人の市民として反省しています。
日本の医療が、「シッコ」のようになってしまうのは、イヤです。お医者さまの志を踏みにじるようなことになるのは、イヤです。
私の出来ることは本当に小さいですが、すぐに行動したいと思います。
アイスゆず
2008/02/09 21:17
市民も自衛をと訴えたいです、私は。
医療者だけじゃない市民にとっても厳しい時代になるというのは間違いないでしょう。
そのためにも、市民も自衛しないといけない。

信頼できるかかりつけ医を持ち、できれば夜間や休日も診てくれる、診るという信頼をお互いが持てるように。そして、かかりつけ医だけじゃなく、地域の総合病院を、モンスター達から守る努力を皆さんでしないといけない。
皆さんが、自分たちの地域医療をがんばって守っていても(精神的な援助だけじゃない、地域の公費、つまり税金からその病院の赤字を補填してもいる)、地域外から受診して、なにかあると難癖をつけて訴訟をおこし、時には何千万という賠償金をせしめている例が多数ある。医療側が勝っても、そんな訴訟に巻き込まれた医師は嫌気がさして立ち去ることが多い。そうなれば、その地域の医療崩壊です。あの大淀病院事件なんてその典型じゃないですか。訴訟を起こしたのは大淀町民じゃない。地域外から受診して、難癖をつけて、大淀町だけじゃない奈良南部の産科医療を崩壊させた。
ああいうモンスターからも地域医療を守らないといけないけど、なかなか大変だとは思います。
院長
2008/02/10 14:36
もし私に子供がいたら、きっと「夜間や休日も診てくれるお医者さん」を必死で見つけると思います。

「モンスター」について、どうすればいいのか、考えています。
訴訟が地域の医療を崩壊させてしまうかも知れないことを、「大淀病院事件」を例に挙げて、色んなところでお話してみようと思います。
アイスゆず
2008/02/11 23:49
大変ですよ。

モンスターは、弱者面しています。弱者の仮面をかぶることでモンスターになっている。
そして、マスコミは、その弱者面したモンスターを祭り上げお涙ちょうだい劇に仕立て上げています。大衆はそういう劇を見て、自分たちを弱者の味方をする正義のヒーローに見立て悦にいる。
そういう中でモンスター批判という真相暴露をすると、ゆずさんはその正義のヒーローが助けようとしている偽弱者を痛めつける役回りとなります。大衆の夢を壊す不埒者とされる。ゆずさんだけでなく、ゆずさんの運動も、非難の対象に祭り上げられるかもしれない。
それだけに、こころして運動をしてほしいと願います。

その偽弱者は、偽であるだけによけい強い。そういうモンスターに襲われたら、今のこの脆弱な地域医療などひとたまりもないです。特に小児科、産科、外科、内科などは脆弱化しています。
自衛のためです。
信頼できるかかりつけ医を持ち、地域の総合病院を守りましょう。どちらが欠けても地域医療は崩壊します。
院長
2008/02/12 10:04
おっしゃる通りだと思います。
私は、大衆のひとりです。私も、「弱い立場」と思える人に対する批判の言葉を聞くと、すぐには冷静になれないタイプの人間です。だから、大衆の感情の怖さというか、そういうのが分かる気がします。
ご忠告の通り、「大淀病院事件」のような難しい問題についてお話するときは、十分注意しようと思います。アドバイスを下さって、ありがとうございます。
アイスゆず
2008/02/12 20:33
私は「運動」と呼べるほどの大きいことは出来ないと思います。ただ、地域の医療の崩壊を願っている人は、誰もいないはずだと思っています。ただ静かに、私の隣人とこの問題について話し合えば、その隣人が他の隣人と話すかもしれません。そうやって広がっていけば、将来のモンスター(私自身を含む)を少しでも減らすことは出来るのではないかと思います。私自身、勉強することで、モンスターに化けないで済むようにしたいと思います。
アイスゆず
2008/02/12 20:37

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