ある町医者の診療日記

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zoom RSS 医療過誤死亡で書類送検

<<   作成日時 : 2008/01/20 23:13   >>

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また理不尽としか思えないことが、、、
ただ、毎日新聞特有の可能性もありますが、例によって筋の読めない意味不明な記事なんでどう言っていいか。
少なくとも、これは人が病気で死んだらその担当医に刑事罰を科すよという警察の意思表示のようです。医療行為において不幸な結果に終わったら、刑事罰を科すよという意思表示。
まだ検察が起訴するかどうか、また起訴となっても有罪となるかどうか分かりませんが、医師にすれば同じことです。

医療行為を結果論で判断されてはやってられません。

-----(ここから引用)-----
内科医を書類送検 「誤診」容疑認める 白岡中央総合病院の医療過誤死亡
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2008年1月18日】

白岡中央総合病院の医療過誤死亡:内科医を書類送検 「誤診」容疑認める /埼玉

 白岡町の白岡中央総合病院で05年、患者の直腸に開いた穴を見落とし死亡させたとして、県警捜査1課と久喜署は17日、同院の男性内科医(42)を業務上過失致死の疑いでさいたま地検に書類送検した。内科医は「結果的に誤診だった」と容疑を認めているという。

 調べでは、内科医は05年11月3日午後4時ごろ、腹痛を訴えていた同町の会社員の男性(当時54歳)を当直医として診察し、痛みの原因を特定する診療を怠り急性小腸炎と診断。翌4日午後1時40分ごろ、男性を直腸の穴に起因する腹膜炎で死亡させた疑い。

 同署は、早期に手術すれば死亡しなかったと判断した。内科医は男性のCTスキャン画像を撮影したが分析するよう指示せず、看護師からは約30分ごとに男性の病状悪化の報告を受けていたが、痛み止めの投薬を指示しただけだった。同病院は「遺族と和解を進めており、コメントできない」とした。【山崎征克】
-----(引用、終わり)-----

当直医だということ。
夜勤しているのではなく、当直医です。
また、11月3日午後4時に腹痛の訴えがあり、翌4日午後1時40分ごろ死亡した、つまり、24時間もたたないうちに腹膜炎で死亡した、それほど重篤なものだったということになります。
これでは、11月3日午後4時に、正しい診断をし、正しい処置をしていたとしても、死亡という結果は変わらなかった可能性が高いということです。

読売のサイトにもあります。
誤診で男性患者が死亡、医師を書類送検…埼玉・白岡
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080117i313.htm
-----(ここから引用)-----
 埼玉県警捜査1課と久喜署は17日、不適切な治療により入院患者が死亡したとして、白岡中央総合病院(埼玉県白岡町、256床)の男性医師(42)を業務上過失致死容疑で、さいたま地検に書類送検した。

 調べによると、医師は2005年11月3日午後、腹痛を訴えて訪れた同県南埼玉郡の男性会社員(当時54歳)が、実際には直腸に穴が開く「直腸せん孔」を起こしていたのに、「急性小腸炎」と誤診。

 入院後、男性の容体が悪化しても、医師は薬の投与を看護師に指示しただけで適切な治療を行わず、翌4日午後、直腸破裂が原因の「汎(はん)発性腹膜炎」で男性を死亡させた疑い。医師も誤診だったと認めているという。

 遺族はすでに、同病院を経営する医療法人を相手取り、約1億1000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。病院側は「遺族との和解に向けて協議中のため、コメントはできない」としている。
(2008年1月17日19時56分 読売新聞)
-----(引用、終わり)-----

読売では「直腸破裂」となっています。毎日の「直腸の穴」とどっちが正しいのでしょう?

どちらにもある「誤診」という言葉ですが、これこそ結果論です。
「後医は名医」。
後から見たら、そうかもしれないという典型。
これを言い出したら、医療はやってられない。

遺族はすでに民事に提訴している。それも億という金を要求している。あの大野病院事件で遺族がやったのと同じ手。刑事の方で圧力をかけて、民事の方を有利にしようとしているんでしょう。
その一環として刑事で告発もしておいたのを、この時期になって警察は書類送検した。それが新聞がニュースで取り上げたと。

私は以前から言っているのですが、遺族・患者側が刑事告発したのならば、民事に関しては一切交渉することを中断すべきです。刑事としてかたがつくまで。
そうしないと、これからも同じことが何度も繰り返される。そして、日本の医療は歪み続ける。

とにかく、救急医療からはできる限り撤退すべきでしょう。
どんな時でも、夜間だろうが連休中だろうが、精密検査まで含めたきちんとした検査ができ、各科の専門医が、それも複数いて、きちんと診断することができ、緊急手術もできる体制にあるようなところ以外は(つまり3次救急以外はということ)、救急医療からは撤退すべきです。特に2次救急は危険です。あの「加古川心筋梗塞事件」や「奈良心タンポナーデ事件」を見て分かるように、2次救急だろうが、専門的診断と処置が、それもすぐさまできないといけないよと、そうでないと裁判では敗訴になり、莫大な金を払わないといけないと、この国の司法は判決で示しているのですから。
もちろん、こんな体制をとっていたら莫大な赤字になる。
公立病院ならまだしも民間病院でできることではありません。
やっているとしたら、スタッフに過剰労働を強いているところくらいでしょう、それも安い給料でです。そういう病院からは医師は逃散すべきです。

なお、この件について、非常に詳しく書いているブログを紹介しておきます。
http://blog.m3.com/Fight/20080118/2
誤診?それとも・・・

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