ある町医者の診療日記

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zoom RSS 日本医師会の大罪

<<   作成日時 : 2007/11/23 10:34   >>

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「私には、日本医師会が時代から取り残されているように思える。」と小松は述べます。

http://mric.tanaka.md/2007/11/17/_vol_54.html
臨時 vol 54 小松秀樹氏 緊急投稿「日本医師会の大罪」

-----(ここから引用)-----
07年10月17日、厚労省は診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する第二次試案を発表した。その骨子は以下のようなものである。

1)委員会(厚労省に所属する八条委員会)は「医療従事者、法律関係者、遺族の立場を代表する者」により構成される。

2)「診療関連死の届出を義務化」して「怠った場合には何らかのペナルティを科す」。

3)「行政処分、民事紛争及び刑事手続における判断が適切に行われるよう、」「調査報告書を活用できることとする」。

4)「行政処分は、委員会の調査報告書を活用し、医道審議会等の既存の仕組みに基づいて行う」。
-----(引用、終わり)-----

こういう方法で医療を統制していいのか?

そもそもこういうシステムを、医療に限らずどこかの分野に導入していいのか?

別の分野でこれと同じ方法が取り入れられた場合のことを考えてみたら、このシステムがいかに異常かというのがよく分かる。

-----(ここから引用)-----
理解しやすくするためにこの状況をメディアに置き換えてみる。

1)報道被害調査委員会を総務省に八条委員会として設置する。事務は総務省が所管する。

2)委員会は「報道関係者、法律関係者、被害者の立場を代表する者」により構成される。

3)「報道関連被害」の届出を「加害者側」の報道機関に対して義務化し、怠った場合にはペナルティを科す。

4)行政処分、民事紛争及び刑事手続における判断が適切に行われるよう、調査報告書を活用できることとする。

5)ジャーナリストの行政処分のための報道懲罰委員会を八条委員会として総務省に設置する。報道被害調査委員会の調査報告書を活用して、ジャーナリストとして不適切な行動があった者を処分する。
-----(引用、終わり)-----

これは、ジャーナリズムの死に等しい。
まさに報道の死でしょう。

「システムの自律性が保たなければそのシステムが破壊され、機能しなくなる。」と小松は言います。
なぜか?
これにも小松はいい例を挙げています。
「例えば、自民党の総務会で市民団体、社民党、共産党の関係者が多数を占めると、自民党は成立しない。」
医療というのは、高度に専門化し、高度な知識と経験がないと行えない分野です。
その医療行為を、知識も経験も無い者が判定していいものか?
さらにもっとひどいことは、「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する第二次試案」は、自民党の総務会に「法律関係者、遺族の立場を代表する者」という「市民団体、社民党、共産党の関係者」が多数を占める状態にしろと言っていることに等しい。
これで、医療というシステムが機能しえるでしょうか?

にもかかわらず、こんな試案に日本医師会は賛成した
なぜか?

小松は、診療報酬改定に際して自分たちに有利になってほしいという期待から、そうしたのではないかと推測しています。
それくらいしか理由が思い浮かばないということでもあるでしょう。
私は、もう一つ思いつく。
それは、現在の日本医師会の執行部がバカの集まりだということ。
可能性は大いにあります。
足蹴にされてもされても、政府与党にすがりつく、その姿の醜さとバカさ加減からは。

なお、小松は、勤務医医師会の創設を提案しています。
これは、日本医師会を見放したということでもあるでしょう。
日本医師会は、少なくとも勤務医の意志を代弁する団体ではない。

-----(ここから引用)-----
 そこで勤務医のとるべき態度である。これは、日本医師会に抗議すれば済むような生易しい利害の抵触ではない。第二次試案に賛成か、反対かを確認するだけで、抗議する必要はない。生命を救うためにぎりぎりまで努力する医師を苦しめ、今後数十年の医療の混迷を決定づける案に日本医師会が賛成していることが確かならば、すべての勤務医は日本医師会を脱退して、勤務医の団体を創設すべきである

 開業医と勤務医の大同団結を説く声をよく聞く。従来、その立場をとってきた友人が、今回の日本医師会の行動をみて、医師会に期待することの限界を感じたと連絡してきた。そもそも、勤務医が医師会の第二身分に据え置かれるような形が続く限り、人間の性質上、勤務医が本気で医師会と協調することはありえない。勤務医の組織ができて初めて、協調の基盤ができる。今では医師会の理不尽なルールそのものが、医師会の正当性を阻害し、開業医の利益を損ねている。
-----(引用、終わり)-----

以下、私の独り言です。

私は日本医師会の会員です。
地区医師会の会にも時々顔を出すし、他の医師会員とも顔なじみです。
しかし、これが県医師会となると、もう疎遠になります。
そこでの意思決定がどうなっているのか、さっぱり分からない。代議員総会に、臨時で出席したことがありますが、まさにシャンシャン総会そのもので、なぜ、そんな決定がなされたのか、どういう経緯でかなどまるで分からない。
さらにこの上の組織である日本医師会となると、もう雲の上の存在です。

このままでは、日本医師会は「時代から取り残されて」しまうかもしれません。

では、どうすればいいのか?
意思決定をもっと民主化すべきかというとこれも難しいものがあります。
医師会員といっても、金だけだして会員活動は全くしない者が大半なのです。
例えば、医師会長を直接選挙で選ぶということさえ、間接選挙よりいいのかどうか、この状態では疑問と言うしかない。

これは、勤務医の医師会についても言えます。
小松は、勤務医団体の創設を訴えていますが、はたして、どれだけの会員が集まるものか、それさえ危うい。

私は、医者ってものはこんなものだとつくづく思います。開業医も勤務医も違わない。目の前の患者にしか興味がない。
もちろん例外はあります。金の亡者のような者もいるし、政治家になったらどうかというような者もいる。
しかし大半の医者は、目の前の患者のことで精一杯です。そして、それで世間一般程度を少し越える生活ができ、家庭を維持できていればそれでいい。それ以上何をする必要がある。余った時間は家族と過ごしたい、そんな時間を医師会活動や、社会活動、はては政治活動のようなものに使いたいとは思わない。こういう医者が大半でしょう。

ただ、今のままでは、「医療崩壊」は間違いない。

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