ある町医者の診療日記

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zoom RSS フイルムレス加算

<<   作成日時 : 2007/11/03 12:53   >>

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レントゲン写真で、フイルムを使わない方式にしたら、その分点数を加算してあげましょうという案。
医療現場にいない一般のかたには、何が何やら分からないかもしれない。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=59978
中医協・診療報酬基本問題小委員会 「デジタル映像化処理加算」を廃止へ フィルムレス加算に改変
記事:Japan Medicine
提供:じほう
-----(ここから引用)-----
【2007年11月2日】

 厚生労働省は10月31日、中医協・診療報酬基本問題小委員会に対し、画像診断でエックス線や造影剤などを用いた写真をデジタル化した場合に算定できる「デジタル映像化処理加算」を廃止し、フィルムを出力しないことを評価する「フィルムレス加算」に改める方針を示した。デジタル加算の普及率が70%を超えたことで、画像のデジタル化を進める当初の目的は達成したと判断し、次の段階としてフィルムレス化を進める考え。

 厚労省によると、デジタル加算の普及が進む一方、フィルム代は年間400億円程度で推移しており、フィルムの使用減にはつながっていない。厚労省はフィルムレス化を進めることで、環境への配慮や画像の受け渡しに伴う利便性の向上、長期保存、医療費の削減などにつながるとしている。
  一方で、フィルムレス化には画像を表示できるディスプレーや高速ネットワーク環境を整える設備投資が必要になる。厚労省は、デジタル加算に充てられている約600億円をフィルムレス化の評価に付け替えることを検討している。
-----(引用、終わり)-----

まず、保険診療というのは、診療費が国によって決められている。それも、個々の診療行為にそれぞれ何円というように。患者さんが病院窓口に診療費としてお金を支払っていますが、その支払いは診療費の1割ないし3割です(これさえ知らない人がいる、それも全国ネットのテレビの司会者やコメンテーターに)。
で、「加算」というのは、ある特定の行為には、別に報酬としていくらか割り増ししますよということです。国が、奨励したい行為にするのが普通で、このデジタル加算とかフイルムレス加算というのもこれ。

この診療行為にはいくらと決めているのが厚労省で、その厚労省にこうしないと助言というか命令するところが「中医協・診療報酬基本問題小委員会」。
デジタル映像化処理とは、レントゲン写真をレントゲンフイルムに撮る(これはアナログになります)のではなく、デジタル写真機と同じようにして撮る方式です。その情報は、通常はハードディスクに保存されます(デジタル写真機ではメモリーカードのようなものに保存する)。
それを人間の目で見るためには、モニターに映し出すか、フイルムに印刷するかします。デジタル写真機でも、写真機のモニターに映したり、テレビ画面に映したり、さらにプリンターで写真用紙に印刷したりする、それと同じです。
このデジタル映像化処理をしたら加算しますよ(報酬を出しますよ)というのがデジタル映像化処理加算。ただし、この加算なんて、雀の涙程度のものです。

今までは、フィルムに印刷すれば、フィルム代を請求できる上にデジタル映像化処理加算も請求できていたが、これからはフィルムに印刷する場合は、その加算をなしにする、フィルムに印刷するのではなく、モニターに映しそれで診断する場合だけに加算を認めるよ、というのがこの中医協・診療報酬基本問題小委員会 「デジタル映像化処理加算」を廃止へ フィルムレス加算に改変という報道の意味です。

当院は、昨年、レントゲン器械をデジタル方式のものに変えました。開院当時いれたレントゲン器械が古くなり新しいものに変える機会にと。
ただし、しばらくはフイルムに印刷する方式にしていました。
というのは、業者から提示されたフィルムレス方式は、私ら開業医が使えるようなものではなく、大病院が使うような大がかりなものだったからです。とても、当院のような小規模医療施設では、あまりにも大がかりすぎる、もちろん設備費も。
しかし、後で気づいたのですが、どうもそういう大がかりなものでなくていいのです。

現在、当院ではフィルムレス方式になっています。
小規模診療所にご参考になればと思いますので、当院のやり方を書いておきます。

一方で、フィルムレス化には画像を表示できるディスプレーや高速ネットワーク環境を整える設備投資が必要になる。」とありますが、当院では以前より院内にはLANがありました。つまり「高速ネットワーク環境」はある。
デジタル化した時の装置には、サーバーに写真データを送る機能がもともと備わっているので、後は、サーバーとモニター、そのモニターにデータ(ダイコム方式と言うらしい)を映すためのアプリケーションさえ追加したいい。
で、現在は、、、

アプリケーションは、フリーのものがあります。
例えば、irfanview(http://www.irfanview.net/)、XnView(http://www.xnview.com/)、それと私お気に入りのApolloViewLite(http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se333639.html)。
(他にも、もっと高機能なのもあるようですが、私が使い切れていない)
モニターは、それまでの安物(数万円)の17インチとか19インチでは不十分なのは明らかで、最初は当院出入りの医療機器問屋さんに買うよと言ったのですが、医療用モニターって、実はパソコン用の高機能なものを医療用と名付けて売っているだけですよと言われ(良心的なのか、、、(^^))、それならとEIZO(http://www.eizo.co.jp/index.html)のFlexScan、S2431W(http://www.eizo.co.jp/products/lcd/s2431w/index.html)を入れました。これは、縦にもできて、重宝しています。もう一台入れるか考え中。
サーバーは、TS-H2.0TGL/R5(http://buffalo.jp/products/catalog/item/t/ts-htgl_r5/)にしました。OSはたぶんLinuxで、Sambaが動いているはずです。これにCR装置からデータを送信させる。
最後に、モニターにデータを出すためのパソコンです。
今のようなオンボードのビデオではダメと思い、2万円近い2つのモニターに出力できるビデオボードを奮発しました(5万円くらいのパソコンですから、これで大奮発なんです)。これに今までの3万弱の17インチのモニターと24インチのレントゲン写真用のモニターに出力させています。
画像の調節も自由自在ですし、白黒反転も可能だし、フィルム方式よりよほど便利。一番いいのはフィルムの置き場所に困らないことです。倉庫が要らない。
フィルム貸し出しの時は、その都度、プリンターで出すだけ。どうせ宝の持ち腐れになっているのですから。

フィルムレス加算(どうせ、厚労省はすぐ梯子を外すんでしょうが)のこの機会に、考慮されたらどうでしょう?

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