ある町医者の診療日記

アクセスカウンタ

zoom RSS トンデモ判決の4類型

<<   作成日時 : 2007/10/19 17:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

医療裁判で、これはいったい何なんだと驚かされる判決が目につきます。
こんなので何千万、億という賠償金を払えと言われてはやってられるか、いやその前に、こんなことで裁判に長々と時間を取られる苦痛はいかばかりかとさえ思う、そのような判決が、よく新聞に報じられています。
その新聞記事が、またトンデモとなれば、トンデモの自乗で、裁判そのものがトンデモなのか、それとも裁判はまぁまともなんだが記事が飛んでしまっていてトンデモ裁判のように見えるのか分からないことになる。あるいはどっちもトンデモで、全くもって意味不明、我々医療現場の人間からしたら、勝手にしろとしか言いようがない。これほど、現場のやる気をそぐことはないのですが、裁判官も記事を書く人間も自分たちは正義をなしていると思いこんでいるんでしょう。

日経メディカルという雑誌があります。
医師に宅配便で送られてくる雑誌で、時々興味のある記事が掲載されていて読むこともあります。
今回(10月号)で「医師を襲うトンデモ医療裁判」というのが特集されていました。
読んで驚いた。
それも良い意味で。
えらく的確な内容に驚いた。マスコミ関係の人間で、よくぞこれだけの視点を持ち得たものだと感心しました。

同じ内容で、ネットにも上がっています。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200710/504362.html
【日経メディカル10月号特集連動企画◆医師を襲うトンデモ医療裁判Vol.1】
トンデモ判決に4つのタイプ
医師の気力を削ぐようなトンデモ判決が、なぜ生まれるのか

-----(ここから引用)-----
医療裁判の提訴が年間約1000件にも上る昨今、医療者側から見て明らかにおかしいと感じる判決が目に付くようになっている。その中身を読み解けば、トンデモない事実認定や注意義務を理由に、医療者側が敗訴していることにがく然とする。

「あのときこうしていれば、患者を救えたはず」──。“後出しジャンケン”で裁く裁判官からは、厳しい言葉が浴びせられる。だがこのような判決を下す裁判官は果たして、医療の持つ特殊性を理解しているのだろうか。医療には限界がある。不確実性がある。教科書通りにはなかなかいかない。後から検証すれば、最善の方法などたやすく見付かるものだ。だからといって、その治療法や処置を選択したことを責められてはたまらない。にもかかわらず、そのような責めを平然としてくる。そんな判決を、多くの医師や弁護士が「トンデモ判決」と呼んでいる。
-----(引用、終わり)-----

そして、トンデモ判決には4つのタイプがあると書いています。
このタイプ分け、非常に的確でかつ分かりやすいと、私は考えますので、そのまま引用させてもらいます。
私も、このタイプ分けを、これから使わせてもらいます。
-----(ここから引用)-----
トンデモ判決にはどのようなものがあるのか。今回本誌では、トンデモ判決の特徴を理解しやすくするため、大きく4つのタイプに分類してみた。その4つとは、「最高水準要求型」「説明義務過剰型」「因果関係こじつけ型」「医学的根拠希薄型」だ。

「最高水準要求型」は、医師や病院に要求する医療水準があまりにも高い判決で、「医師は全員ゴッドハンドであるべし」というに等しい判決のことを指す。救急や産婦人科など、ハイリスクな診療科で頻発しており、トンデモ判決の中でも最も多いタイプといえそうだ。

「説明義務過剰型」は、医療側に求める説明義務の範囲があまりにも広すぎるタイプの判決だ。最高水準要求型と並んで多いタイプといえるだろう。説明義務違反は、今や医療訴訟で必ずといっていいほど争点にされる。医療者側に明確な過失がない場合でも、裁判所が患者救済を考慮して何らかの損害賠償を認めるために、その口実に使われているように取れる判決が少なくない。それどころか、争点となった医療行為とは関係のない部分の説明義務違反を指摘して、慰謝料を認めるような判決もある。

「因果関係こじつけ型」は、何らかの医療行為やミスを、患者の転帰と無理やり結びつけるタイプ。裁判では、医師の行為が死亡や後遺障害などの転帰に影響を及ぼした、という因果関係が認められなければ、原則として賠償責任は発生しない。その因果関係を、「風が吹けば桶屋が儲かる」のことわざのごとく、無理矢理にこじつけているように取れる判決がある。

「医学的根拠希薄型」は、トンデモ判決の真骨頂ともいえるタイプで、医学的に誤った、または疑わしい根拠を基にして、医師の過失を断じているような判決のことを指す。専門家による検証が不十分であったり、鑑定が偏りすぎるといったことが背景にある。
-----(引用、終わり)-----

なお、こういうトンデモ判決の背景に、トンデモ鑑定というのがあると弁護士の米田泰邦氏が述べているそうですが、確かに言われるとおりかもしれません。
有名な森功名心大先生の神の鑑定とか。
大野病院事件の胎盤病理の専門医からみたら無茶苦茶な病理鑑定をした新潟大学の某教授とか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
Firefox 2 無料ダウンロード
トンデモ判決の4類型 ある町医者の診療日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる