ある町医者の診療日記

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zoom RSS 大淀病院事件>被告側は全面的に争うとのこと

<<   作成日時 : 2007/06/25 18:27   >>

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裁判の第一報がNHKに出ました。

妊婦死亡裁判 病院争う姿勢
http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html
NHKはすぐ元記事が無くなりますので、全面引用させてもらいます。
-----(ここから引用)-----
去年、大淀町の町立病院で妊婦が出産中に意識不明となって死亡したのは医師の診断ミスが原因だと夫らが訴えている裁判で、病院側は、「出産中に大量の脳内出血を起こし、どのような処置をしても助けられなかった」と全面的に争う姿勢を示しました。

この問題は、去年8月、大淀町の町立大淀病院で、高崎実香さん(当時32)が出産中に脳内出血で意識不明となり、ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれた末、8日後に死亡したものです。
原告で夫の晋輔さんら2人は、「脳内出血を疑わせる兆候があったのに、産婦人科の主治医が放置したため容態が悪化し、死亡につながった」として、病院を運営する町と主治医に損害賠償を求めています。
25日は大阪地方裁判所で1回目の裁判が行われ、被告の町と医師側は、「医師は放置していないし、妊婦が大量の脳内出血を起こしていたことを考えるとどのような処置をしても命を救うことはできなかった」と反論し、全面的に争う姿勢を示しました。
この問題が明らかになった後、大淀病院はことし3月一杯で産科を休診しましたが、これについて被告側の弁護士は、「今回の件でバッシングを受けた結果だ。原告らの誤った主張は医療界をあげて断固正していく」と批判しました。これに対し、原告の晋輔さんは裁判の後、「病院には産科を続けて欲しかったが、事故の検証もせずに廃止を決めてしまった。逃げたとしか思えない」と話していました。
-----(引用、終わり)-----

こういう理不尽な訴えに屈しては絶対いけない。
もしそういうことがあると医療というものを歪めてしまう。

しかし、特に病院の設立主体である地方公共団体に多いのですが、中途半端に和解に持って行こうとします。
患者は死んだのだから、可哀想だから金を出そう。そこには、どうせ税金から出るのだしという無責任な考えもあるのでしょう。また、裁判で争って票に響いてはというような首長や議員の思いから、早期に和解しようとするのもあるに違いない。
この遺族側弁護士が、マスコミやあのなんとか被害者の会のようなカルト団体を巻き込んだ魂胆も、そういう圧力を町にかけて、早期に有利な和解に持って行こうという考えがあったのだろうと推測します。

再度書きます。
そういう者達に屈しては医療が歪んでしまいます。
そういう理不尽な訴えには、断固抵抗しないといけない。
どうやらこの事件では、町や担当医は徹底的に争うとのことです。
私は、声援を送ることしかできませんが、どうか、がんばってほしい。

なお、「原告の晋輔さんは裁判の後、「病院には産科を続けて欲しかったが、事故の検証もせずに廃止を決めてしまった。逃げたとしか思えない」と話していました」とのことですが、何を言っているのか、そもそも担当医は今も婦人科医療を、その大淀病院で続けています。
どこが逃げていると言うのか。
しかし、こういう無茶な要求をするクレーマーがいては、とても一人医長で産科をやっていくことは不可能だから、産科を休診せざるを得ないのです。

この原告は大淀病院の町民ではないそうです。
つまり、他の市町村から来て病院を受診し、大淀病院の設立主体である大淀町を訴えていることになります。結果として、住民の宝であった産科医療を崩壊させ大淀町民の産科受診機会を奪い、その上さらに町に金を要求していることになる(追記、賠償金額は8800万円だそうです)。
私が大淀町民なら、こういう者達への怒りをなんらかの形で表すことでしょう。
大淀病院の受診を町民だけに限定する、少なくとも産科はそうするよう町に要求します。これは、応召義務という問題がからんで来て、実際に実行するには難しいかもしれませんが、それで裁判に訴えられようが受けてたったらいいとさえ思います。

追記。
他の報道から、それぞれの主張を書いておきます。
http://www.47news.jp/CN/200706/CN2007062501000464.html
-----(ここから引用)-----
 町側代理人は「診療体制の問題点を特定の医師、医療機関に責任転嫁しようとしており、到底許容できない」と主張。提訴を「正当な批判を超えたバッシング」と批判し「結果として病院は周産期医療から撤退、県南部は産科医療の崩壊に至っている」と述べた。
 遺族側の訴えについては「脳内出血は当初から大量で、処置にかかわらず救命し得なかった」と反論した。

 これに先立ち意見陳述した晋輔さんは、転院先の医師から「あまりに時間がたちすぎた」と伝えられたことを明かし、おえつしながら「もう少し早ければ助かったということ。それが頭から離れません」と訴えた。
-----(引用、終わり)-----

被告側の主張はその通りでしょう。
問題は、原告側の主張です。転院先の医師から「あまりに時間がたちすぎた」と伝えられたとのことですが、これはどういう意味なのでしょうか?
「あまりに時間がたちすぎた」だけでは、あまりに中途半端でその真意が伝わりません。どうとでも取れる。原告側は、もっと早く転送してくれていたら助け得たという意味にとっているようですが、それはあまりにも牽強付会としか思えない。そもそも、本当にそういう発言があったのかさえ分からない。
ここは、そう発言したという者を証人に呼ぶべきだと思います。
白黒はっきりさせるべきだ。

http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00113167.html
-----(ここから引用)-----
被告の病院側は「子どもの命を救ったのに、その子どもが母親が死んだと訴えるのは誤った主張である」として、全面的に争う構えを見せた。
-----(引用、終わり)-----

「子どもの命を救ったのに、その子どもが母親が死んだと訴えるのは誤った主張」。
これって、論理的に正しいのかな?
なんか詭弁の臭いがする。
裁判では、こういう主張も認められるものなのだろうか?

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