ある町医者の診療日記

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zoom RSS 大淀病院事件>診療情報漏洩事件と称されている件の事実経過

<<   作成日時 : 2007/05/09 19:52   >>

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最初、毎日新聞が報じた(平成18年10月17日)ものが発端です。
意識不明、6時間“放置” 妊婦転送で奈良18病院、受け入れ拒否 脳内出血死亡
http://blog.hashimoto-clinic.jp/200610/article_4.html

 他の新聞、テレビが続報を流す(この時、既にカルテ内容、それも看護記録以外の部分も含む様々な診療記録が出ていたという事実があります)。
 m3.comで、内部情報と思われる書き込みがあり、特に10月26日(この日付はYosyanさんのブログによる、私はこれを10月29日にブログに書いている)には、マスコミに出回っているカルテコピーを見ながら書いたという最後の詳細な書き込みがなされる(注1)。
  この書き込みは事実経過を経時的にかつ客観的に書いてあり、m3.com掲示板の参加者はこれを基に医学的な検討を加える(注2)。
  結論は、担当医に瑕疵はないということになった。それ以上に、このような重篤な合併症を起こした妊婦の処置において、大淀病院のような貧弱な医療体制の中で、よく児だけでも助け得たものだと驚きの声さえあがった。
 この間、毎日新聞は記事内容を変えていく。だんだんと医師を非難する記事を書かなくなり、さかんに周産期医療の悲惨な状況を書くようになっていく。産科医が減少し、残っている産科医の勤務状況の悲惨さなどや産科病院の減少、結果として妊婦の産む場所が無くなっている状況など(注3)。
 大淀病院事件そのものに関しても、「6時間放置」は最初書いたきり、「19病院たらい回し」は後で検証記事で嘘でしたと訂正している(注4)。「内科医がCT検査を進言した」というのも、家族がすがったというように変えてきたりなどしている(注5)。
 こういうマスコミの姿勢に、医療系ブログだけでなく非医療系のブログでもマスコミへの批判が強くなる。

そういう状況のところに、、、

平成19年4月28日、被害者の視点を忘れずに「産科医療」の事故・裁判・質・システムを考えるシンポジウムなるものを、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」(注6)が開催する。
これに、遺族側弁護士と遺族が参加し、発言した(注7)。
(この遺族側弁護士の発言を読売が記事にしたのが、次の記事と思われる。)

翌日、平成19年4月29日、読売新聞が「転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出」という記事を出す(注8)。
 後に、他の新聞社が続く(注9)。
 ただし、今度はテレビが続くことはあまりなかったようです。一つだけ例のお涙頂戴的な感じで流している局があって晒し者になっている(注10)。
 他の新聞社の記事は、読売ほど詳しくなく、内容も似たり寄ったり。読売と同じく遺族側弁護士の言い分だけを、伝聞調で書いているだけです。マスコミ自らが弁護士の発言を事実にのっとったものか検証したような形跡は全くない。

この中で日刊スポーツだけが、他の新聞社が報じていない内容を載せていた(注11)。
(これは非常に重要な記事です。もしこの記事「公開したのは看護記録だけ」が事実だとすると、読売新聞は違法行為をしていた可能性が出てきます。)

今回も、マスコミのやり口が分かっているネット上の医師たちが、いろいろ調べだす。
ネット上に残っている資料や中には図書館に調べに行ったかたもいた。
それで分かったこと。
最初の報道の時に、既にテレビに「カルテ」が大量に公開されていた!!(注12)

今(平成19年5月9日)、ここに来ています。
遺族側かマスコミのどっちかが嘘をついている、あるいはグルかというところに。

例によって、既存マスコミはだんまりを決め込んでいます。
週刊誌は、この事件の最初のころに週刊朝日が何周遅れかで書いた、病院や担当医の名誉毀損としか思えない記事(注13)と同じようなことをやらかすところも出てくるだろう、、、と思っていたら、さっそく、、、今度は週刊文春のようです。

(平成19年5月10日追記)
Yosyanさんのブログで、毎日新聞がスクープとして報じた日(平成18年10月17日)に、病院が記者会見したのですが、この時には既にカルテコピー、それも医師記録部分を含むかなりな部分(看護記録だけとかごく一部とかいう発言とは明らかに矛盾するほどの部分)をマスコミが入手していたこと、それらをテレビや新聞紙面などで画像として報じていたことが明らかにされています。
2007-05-10 新物証発見
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070510

この事実は、注11の日刊スポーツの記事とは明らかに矛盾するばかりでなく(もしこの記事が正しいとすると、マスコミは違法な手段でカルテを入手したことになる)、注7の石川弁護士の発言「患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。」とも整合性をとることは難しいと思います。
m3.comに情報をもたらしてくれたかたは、マスコミからカルテ(コピー)の提供を受けたというように書いていたわけですから、この時点で、マスコミの誰かからカルテの提供を受けたという可能性が一番考えられます。つまり、この時点で既にカルテは公開されたものとみなされるべきか、そうではなく、それはあくまでも非公開であり、遺族側が診療情報漏洩と告訴したいのなら、マスコミを告訴すべきでしょう。

とにかく、これは決定的な証拠です。
この診療情報漏洩とか個人情報保護法がどうのとか、遺族側やマスコミが騒いでいる問題は、遺族側とマスコミがどうするか話し合うべき問題です。つまり、当事者はあなたち二人なんだから、当事者同士で話し合うべきものだということです。

--------以下注記--------
注1:http://blog.hashimoto-clinic.jp/200610/article_5.html

注2:こういう客観的な事実でないと、医学的検討の対象たり得ません。マスコミが書いているような記事からは、疑問だけしか起こってこない。

注3:記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)
   リンク先が無くなっているので、私のブログにリンク(http://blog.hashimoto-clinic.jp/200610/article_6.html)。
-----(ここから引用)-----
 奈良県大淀町立大淀病院で今年8月8日、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった高崎実香さん(32)が、19病院から搬送を断られた後、大阪府吹田市の国立循環器病センターで男児を出産し、8日後に亡くなった。私は取材を通じ、出産前後の医療システムについて考えさせられた。「財政難」を理由にその整備を怠ってきた奈良県と、深刻な医師不足で激務を強いられている医療現場双方が、「次の実香さん」を出さないよう、今こそ「人と予算」の伴った対策をとるべきだと言いたい。
-----(引用、終わり)-----
最初の記事との天と地ほどの違いに驚くばかりです。

   つぶれる公立病院 忍び寄る崩壊の足音/1
   これのリンク先が無くなっているので、私のエントリーにリンク(http://blog.hashimoto-clinic.jp/200701/article_6.html)。

注4:医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を(その1) 座談会
   例によって私のエントリーにリンク(http://blog.hashimoto-clinic.jp/200704/article_7.html)。
-----(ここから引用)-----
 砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク 国立循環器病センターに運び込まれるまでの6時間について、“放置”という表現を使いました。その間、何も処置されなかったという遺族の強い思いがあり、事実関係としても19病院に搬送を断られ、遺族から見れば、結果的に放置されたというのは間違いでないと思います。一方、「たらい回し」は事実と異なり、東京本社の一部紙面でそういう見出しになったのは不適切だったと反省しています。
-----(引用、終わり)-----

注5:CT検査は注3の「記者の目」の中にあります。
   「CT(コンピューター断層撮影)を」と主治医にすがったが、分娩中にけいれんを起こす子癇(しかん)の判断は変わらず、搬送先探しが優先された。」
   最初のころさかんに報道していた「CT検査を進言した」内科医はどこに行ったのでしょうか?
   なお、搬送先探しが優先されて当然なのです、大淀病院のようなところでこの状態にあっては。CT室に連れて行ったりしていてはいつ何時呼吸停止などが起こっていたか分からない。CT検査している最中に嘔吐があったりしたら窒息死という可能性も起こりえたのです。この状態の時に、そして大淀病院のようなところで「CT検査を」とすがったりした者がもし本当にいたとしたら、その者はこの妊婦さんを殺すつもりだったのかと非難されてもおかしくない。それほど無知をさらけ出しているのです。

注6:http://homepage1.nifty.com/hkr/simin/
シンポジウムのお知らせがこのホームページのトップにあります(そのうち消えると思われますので、コピーしておきます)。
-----(ここから引用)-----
日 時 : 2007年4月28日(土) 午後 13:30 〜 16:45
場 所 : エル大阪(大阪府立労働センター)6階大会議室
      (京阪電車または地下鉄谷町線「天満橋駅」下車、西へ徒歩約5分。06-6942-0001)

<第1部> 注目を集める事件の真相を語る
  ●陣痛促進剤事故を繰り返すリピーター医師
     出元明美さん(「陣痛促進剤による被害を考える会」代表)
  ●横浜市堀病院の母体死亡事故
     吉野克則さん(被害者遺族)
  ●奈良県大淀町立病院の母体死亡事故
     高崎晋輔さん高崎憲治さん(被害者遺族)
  ●福島県立大野病院の母体死亡事故
     鳥集 徹さん(ジャーナリスト)
  ●金沢大学医学部産婦人科の無断臨床試験裁判
     打出喜義さん(「金沢大学病院 産婦人科」医師)

<第2部> パネル・ディスカッション
〜被害を繰り返さないための産科医療改革運動20年の意味と今後を考える〜
 本年2月で「陣痛促進剤による被害を考える会」は、その活動が20年目に入りました。この間、産科医療の被害者たちによって数多くの裁判や行政交渉・市民運動等が行われてきました。それらの歴史を振り返ることで現状の産科医療の実態を正しく把握し、今後のあり方を提言します。第1部の講演者の他、医療事故や医療裁判に詳しい石川寛俊弁護士、数々の被害者運動を支えてきた「医療情報の公開・開示を求める市民の会」世話人の岡本隆吉さんらも加わり、会場の皆さんと共に議論をします。
【司会:勝村久司(当会世話人)】
-----(引用、終わり)-----

「医療情報の公開・開示を求める市民の会」という名称。皮肉ではあります。
ここで公開・開示するなという発言がなされたわけですから。
自分たちに都合の良い公開・開示ならしてもよいが、そうでないのなら弾圧するぞと。告訴するぞという脅しを使って。

注7:日々のたわごと・期間限定特別ブログ(http://symposium.b-r.under.jp/
   期間限定と書かれているので、関係部分をコピーさせていただきます。
核心部分、そのいち。http://symposium.b-r.under.jp/?eid=547628
-----(ここから引用)-----
石川氏
 えー、鳥集さんは非常に控えめな、性格が出ておりまして(管理人注:関係者? から笑いが漏れる)、私はざっぱな性格で、事実はけしからんと思ってます。
 えー、ここにも持ってきてますけど(管理人注:私の位置からは内容は見えませんでした)、えー、書いてあることはですね、『大淀町病院のカルテを入手した。カルテだけでは足りないので、元そこにいて、現在うちの病院にいる誰々(……実名は書いてませんけど)、から、情報を聞いた』ということで、かなり詳細に妊婦さんの病歴から、当日の経過まで書いてあります。
 えー、私はもちろん、問題のカルテを入手してるんですが、カルテに書いてないことがいっぱい書いてあるんです。えー、殊に、問題のお医者さんと、えーさっきお話になった晋輔さん(管理人注:亡くなられた妊婦さんの夫です)とのやりとりがどういう事があったっていうことが書いてあるんです。これは当のお医者さんから聞かなければ、まわりで、横で聞いていた人が喋る以外にはありえないですね。で、そこに出てる情報は、カルテに、そこにも書いてますけど、これは、『カルテに書いてある情報がほぼ95%です。で、その他は関係者から入手した確実なものです』と書いてます。で、ずーっと細かくほぼカルテを再現する形で書いてあって、『真実はこうでありますけれども、えー、マスコミが書いてるのは、いかに事実を曲げたことか、おわかりいただけると思います。で、真実に基づいて、えー議論をしなければいけないってのにマスコミは事実をゆがめてる』っていうことをもういっぱい書いてますね。
 で、患者さんのカルテを、ほとんどそのまま再現して、えー『何月何日どういう事で来院、その後何月何日何時何分こうなった』、とずらーっと書いてあるんですよね。それで、えー、マスコミが事実と違ってるっていうことを、つまり素人が勝手に歪曲してるっていうことをいっぱい書いてあるんです。で、そのAさんという人がそういうことを書いたら、今度はBさんが、別の情報でほぼ同じことを書いていて、『Aさんの情報とBさんの情報はほぼ等しいから、真実はこれである』と。
 えー、ちなみに、『世間で騒いでるようなのは何だ』、ということだと。で、もっと詳しく書いてあって、『患者さんの家族はカルテを入手してマスコミに公表してるらしいから、俺たちも公表して良いだろう』ということを書いてあるんですが、あのー、高崎さんの話でまぁ、あったかもわかりませんが、患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。
 で、今問題にしてる、某インターネットの記事は、昨年の10月23日、26日、27日……。事件後から2か月半くらいに、誰も知らない詳細な記録が書いてあるんです。しかも堂々と病院の人から事情を聞いたと書いてあるんです。で、えー誰がやったか、究極的には私も分かりませんけれども、患者さんたちも知らない詳細の情報が、インターネットで流れているということ自体私からしてみたらですね、考えられないことなんで。お医者さんの守秘義務はどうなったのか、と思いますけど。自分たちの守秘義務を棚に上げて『マスコミは間違ってる、なぜなら真実はこうである』ということで、とうとうとカルテと関係者のまぁ、証言を引用してですね、やるという、こういう、まぁ論争というか、意見の交換自体があって良いのかな、っていうふうに思いますね。非常にえー、感情的にですね、しかも自らの立場を全く忘れ去った、非常に嘆かわしい形のですね、えー評論っていうかコメントがされておった、えーさっきもお話ありましたけど、もし、こういう問題について、公に(管理人注:「こうに」と発音しておられました)議論して、全体的に問題を考えるとしたら、どういう事実があるかについて、極めてプライバシー性の高い患者さんの、妊婦さんの略歴を全部洗いざらい、出して『俺たちは知っているのに知らない人間が議論してる』っていう、そういうこう、立場ではなくて、もっときっちり議論を整理して、問題点を抽出してこうだっていう形で皆さんの意見を聞きたいというふうにやらないといけないのに、一部のお医者さんがですね、匿名であることを良いことにして、えー病歴の情報をだだ漏れにして、しかもそれによって、マスコミに対して、間違ってるっていうことをやっているってのは非常にね、えー、貧しい状況、嘆かわしい状況。
 これに対して、私の方で、大淀町の方に、『こういう情報が流れておってけしからんから、大淀町の個人情報保護条例に基づいて、関係者を調査して、きっちり処分されたい』っていうことで、内容証明を出したんですが、うんともすんとも言ってきませんね。
 まぁおそらく、もう私にすれば、情報を出したのは誰かはっきりしてるんです。
 えー晋輔さんとの会話した、内容はこうであるっていうことが出てますから、会話した相手は決まってるわけですから。その人が喋らない限りは、そんなもん出るわけないので、誰か、特定されるんですが、えーそういう事を片一方でしておきながら、『患者さんの方が真実を知らないから関係者を呼んで事情聴取をしたい』という申し入れをしても、もう一切してくれないんですよね。なんか変だなぁと思いますよね。一体何のために情報はあって、何のための真相究明、事後調査なんだろうかと思います。
-----(引用、終わり)-----

核心部分からその続きhttp://symposium.b-r.under.jp/?eid=547861
-----(ここから引用)-----
石川氏(前エントリーからの続き)
 で、えー、どういう形でやっていくのかというふうに考えたときに、やはりですね、それぞれの患者は患者の立場がある、お医者さんはお医者さんの立場があるとしても、まぁ亡くなった人、あるいは患者さんのプライバシーをどんなふうにするか、と、共通の前提のルールなんてそのへんのところをまずきっちりしないとですね、今の大野町病院とか大淀町の病院の形での、非常に歪んだ形の論争とかが、まぁ専門家と、一般の人との能力の差とかいう形で、こう一般化してしまうとですね、こう、大変な問題になると思いますので、何とかちょっとですね、ええ、釘を刺すと共に、本来のお医者さんの、立場をわきまえた形でやっていただきたいと思っています。
 本当はそれは、医師会とかですね、学会とかがやんなきゃいけないんですけども、まぁ、たまたま産科の事件については医師会とか、一部の学会とかも便乗して、もっぱら、患者を糾弾する方向で、えーしかも、匿名でいろいろおやりになっているのは、困ったことだと思います。
-----(引用、終わり)-----

患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。
誰も知らない詳細な記録が書いてあるんです。
と石川弁護士(遺族側弁護士)が言っていますが、これは事実なのでしょうか?

少なくとも、読売はどうもカルテの医師記録部分を入手していた。10月31日以前にです(2007-05-06 物証発見 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070506)。
さらに、他のマスコミもカルテの看護記録部分だけでなく他の部分も入手していたことが明らかになっています。「ほんの一部」などというのもおこがましいほどの量の資料をです(2007-05-08 画像検証 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070508 などいろいろなブログに画像が出ています)。
これらは、もし石川弁護士の発言が事実だとしたら、遺族の了解なしに入手したことになります、マスコミがです。それとも、「ほんの一部」発言は嘘で、実はマスコミに公開していたのでしょうか、遺族側は。

注8:読売新聞の記事、全文引用しておきます。ネット上のリンク先は消えてしまっているので天漢日乗さんの当該記事(http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/45_a4c9.html)から。
-----(ここから引用)-----
転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出

 奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、19病院に転院受け入れを断られた後、死亡した問題で、高崎さんの診療経過など極めて詳細な個人情報がインターネット上に流出していることがわかった。

 情報は医師専用の掲示板に、関係者らしい人物が書き込んだとみられ、「転載して結構です」としていたため、同じ内容が、医師や弁護士など、かなりの数のブログに転載されている。

 遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく対処を町に要請した。遺族は条例違反(秘密漏示)などでの刑事告訴も検討している。

 書き込みは、昨年10月に問題が報道された翌日から始まった。仮名で「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」「この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました」などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、8月7日に入院して意識不明になるまでの身体状況や検査値、会話など、カルテや看護記録とほぼ同じ内容を複数回に分けて克明に書き込んでいた。

 この中には、入院前の記録など、当時、遺族が入手していなかった内容や、医師の勤務状況など病院関係者しか知らない内容も含まれていた。

 石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。許しがたい」と批判している。

 遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と話している。

 大淀病院の横沢一二三事務局長は「高崎さんが入院した日に病院にいた職員を対象に聞き取りをした。全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。掲示板の運営事業者への照会などは思いつかなかった。再度検討する」と話している。

(2007年4月29日3時6分 読売新聞)
-----(引用、終わり)-----

注7の石川弁護士の発言を、ただそのまま引用し、語尾などを微妙に変えているだけというのがよく分かります。そして、全体を伝聞だけで書いている。これで新聞記事になるのかとあきれるばかりです。
一方の発言、それもある者を告訴までするかもしれないという発言を、事実関係を少しも調査することなくそのまま載せるとはどういうことでしょうか?

注9:ある産婦人科医のひとりごと(http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/)の当該エントリー、転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出(読売新聞)http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/05/post_d6f6.html)に毎日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、共同通信の記事の引用があります。
 皆、読売と内容はほぼ同じで、単に追随しただけのようです。たぶん、共同配信のものをちょっと変えただけなんでしょう。
 他、日経新聞と朝日新聞も書いていますが、日経新聞はさらに簡略でした。朝日新聞は関西ローカルのようで、内容も他とほとんど同じ。

注10:http://blogs.yahoo.co.jp/yamado2005emata2000/46581226.html
  扇情的というのがぴったりの番組ですね。こういう番組を報道番組だと言う制作者、ちっとは恥ずかしくないのだろうか。
  何度も書いていることですが、なぜ事実を取材し、それを元に検証しようとしないのか?
  それでジャーナリズムと言えるのか?

注11:先の「ある産婦人科医のひとりごと」の当該エントリー(http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/05/post_d6f6.html)の日刊スポーツのところを参照。
-----(ここから引用)-----
しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。
-----(引用、終わり)-----
この部分、他社の記事にない部分です。
しかし、テレビ画像には、看護記録以外のいろいろなカルテ内容物が写っています。
さらに、読売新聞は「公開していない」というカルテ(遺族側が言っている「カルテ」とはカルテの医師記録部分のことなんでしょう)を記事にしています。その写真付きで、家族提供とわざわざ書いて(http://soho1172001.web.fc2.com/image.htm)。

さぁ、誰が嘘をついているのでしょう?
「遺族側」が嘘をついているのでしょうか、それともマスコミが嘘をついているのでしょうか?

注12:新小児科医のつぶやき(http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/)の画像検証(http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070508)など、ネット上のブログが沸騰しています。

注13:「松浦淳のブログ」に記事のコピーがあります。
 奈良県大淀町妊婦死亡事件 その1(http://plaza.rakuten.co.jp/atsushimatsuura/diary/200611090000/
 記事内容は、既に検討され尽くされたことを何周遅れかで書いているだけのものです。それも、担当医や病院を一方的に悪者にしているだけの。
 それより重要なのは、ブログ主さんは、記事を写真コピーしていて、そこには「カルテ」の一部が写っています。つまり、週刊朝日にも漏洩していたようです。

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人の世の続く限り世界中の果物や豆の祝福を受ける母のつぶやきも絶えることはない。 そう誰もが疑わずにいる。それなのに、母親が安心して赤ちゃんを産める場所、施設がどんどんこの世から消えていってしまうのはどうしたことだろう・・・・・ ...続きを見る
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