ある町医者の診療日記

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zoom RSS タミフル狂騒

<<   作成日時 : 2007/03/23 16:52   >>

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タミフルと異常行動との因果関係は否定的と言っていた厚労省が一転、昨夜、あるかもしれない、今後、見解がかわるかもと発表したそうです。
マスコミの非科学的な熱狂報道や、一部、自称「被害者」と称する連中の大声に引きずられてのものなんでしょう。
情けないというかなんというか、、、

実際、タミフルと異常行動との間に因果関係があるという証拠がこれから出てくる可能性があるかもしれません。
しかし、出たとしても、その関連性の強さは非常に弱いものだるのは間違いないでしょう。
副作用として記載されるとしても、万に一つというようなところに書かれるものでしかない。

問題なのは、科学的な事実によらないで、マスコミや一部声だけが大きい自称「被害者」のような集団の声に影響される厚労省の姿勢です。
インフルエンザでは過去において、こういう「一部声だけが大きい自称「被害者」のような集団」やマスコミによって、本来続けるべきであったインフルエンザの予防接種を中止したことがあった。インフルエンザの予防接種による副反応を声高に叫ぶ連中によって厚労省が予防接種を中止してしまった。その結果、インフルエンザによる死亡率が急激に増加したという歴史的事実がある。
予防接種を続けていたら、本来は死なずに済んだ人が多くいたでしょう。その人たちはいったい誰に文句を言ったらいいのか、、、

まだはっきりした結論を厚労省は出していませんが、少なくとも今の段階で踏みとどまっておくべきです。
10代への投与は原則禁忌、ここまででしょう。

インフルエンザは、いやインフルエンザに限らない、高熱を出すような疾患の場合、それだけで異常行動を起こしても不思議ではないのです。
こういう記事もあります。
あまり注目されていませんが、、、
(たぶんすぐリンク切れになると思いますので全文引用)

インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070323i301.htm?from=main3
-----(ここから引用)-----
 西日本で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった。

 主治医によると、この男子は15日、38度の熱があり、翌日いったん熱が下がったものの、17日未明に自宅2階から飛び降りたとみられ、玄関先で倒れているところを発見された。

 病院搬送時に熱があり、検査でB型インフルエンザに感染していたことがわかった。男子は「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」と話しているという。

 タミフル服用後の「飛び降り」事例が相次ぎ、薬との因果関係が疑われているが、服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がないという。このケースは来月、厚労省研究班会議で報告される予定。

 インフルエンザの高熱によって幻覚や異常行動が起きることは知られている。薗部友良・日本赤十字社医療センター小児科部長は「全国の医療機関に報告を求め、薬の影響の有無を解明するべきではないか」と話す。
-----(引用、終わり)-----

タミフルは、有用な薬です。
副作用も少なく、そして本当によく効く。
むやみやたらと多用すべきものでもないですが、少なくとも、一時の激情に駆られて禁止してしまってはいけない。
上手に使うべきものであって、禁止すべきようなものではない。

もし、禁止するのであれば、きちんとした科学的証拠に基づいてなされないといけない。
そうでないと予防注射を禁止してしまったような悲劇を、また冒してしまうことになる。

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