ある町医者の診療日記

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zoom RSS 立て、全国の勤務医たち!!

<<   作成日時 : 2007/02/19 19:11   >>

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これは、当地の医師会雑誌に投稿したものです。
私は開業医です。勤務医ではないのですが、こう言わざるを得なくなっています。
このまま勤務医たちが疲弊していっては私らも困るからという利己的な部分もあるのですが、今のままでは日本医療全体が崩壊してしまうという危機感があります。
ここでなんとか勤務医の皆さんにがんばってもらわないといけない。
そういう思いからの発言とご理解下さい。

奴隷は、奴隷だから奴隷なのではない、奴隷であることを拒否しようとしないから奴隷なのだ。

立て、全国の勤務医たち!!

 現在では労働者を奴隷のように働かせるようなことは、少なくとも先進国と言われる国々ではなくなっている。もちろんこの日本でも労働者保護が法律上規定され、非人間的な過重労働や連続勤務をさせてはならないことになっている。決められた労働時間を超えて働かせる場合には超過勤務手当を支払い、夜勤した場合には翌日にきちんと休養をとらせることなどが当然とされている。過労死というのがニュースになり、そういう劣悪な環境で労働者を働かせているところは非難されて当然という意識が国民にもある。
 ところが、勤務医はここに言う労働者の範疇には含まれていないようです。サービス残業などは当然視され、36時間連続勤務などさえざらに見られるように、明らかな違法労働行為が堂々とこの日本で行われている。さらに、何か事故が起こると無限の責任をとらされ、医療被害者と称する者に罵声を浴びせられたり土下座させられたりもする。時には逮捕されたり、有罪となれば医師資格を剥奪されたりもする。そしてそれを正義ずらしたマスコミはさらし者にする。
 今、立ち去り型サボタージュと言われる勤務医の病院離れが進んでいるそうです。特に、産科、小児科ではどこも医師数が限界にまで減少し、そこに外科が続き、中には内科のような診療科にまで及んでいるところも出てきつつある。その結果として病院のドミノ倒し現象が僻地と言われるところから都市部にまで波及してきている。一方の立ち去った勤務医の方は、開業したり他科に鞍替えしたりしているのでしょうが、その受け皿がいつまでもあるわけではない。開業して楽になれるかとやってはみたが、そこには借金地獄が口を開けていたということもある。他科への鞍替えもそう簡単にできるわけでもない。
 ここで踏みとどまるためには、勤務医も労働者であり、休まずに働いた後は休ませてもらい、時間外労働をした時にはそれに見合う給料を出してもらい、避け得ない事故にまで責任を負わせるような理不尽なことは止めてもらわないといけない。これらは、労働者として当然の権利ではないですか。いや、人間として当然なのだとさえ言ってもいい。奈良県の産科医が超過勤務手当を出せと裁判に訴えています。しかし、そもそも裁判の決着などいったいいつのことか、さらに今 white collar exemption が導入されようとしているのですから、この裁判自体が意味をなさなくなってしまいます。また、ネットの世界を眺めると、多くの医師がブログでその現状を訴えていますが、所詮ネット上でしかない。単なる愚痴の吐露ということで終わってしまうのではないでしょうか。
 勤務医にとって、まさに八方ふさがりとなりつつあります。
 今こそ勤務医も、勤務医による勤務医のための団体、それも力を持った団体を組織し、ストライキのような圧力を背景にして要求すべき時期に来ている。そうでもしないと、雇用者側はいつまでも過重な労働を勤務医に課し続け、患者側は弁護士や医療ジャーナリストなどと自称する総会屋のような連中と一緒になって理不尽な要求をし続け、裁判は医師から見たら無茶としか言いようのない非合理な判決を出し続け、そしてマスコミはマスコミで、医師を最初から悪玉として描き、涙を流す患者や遺族という絵に対置される存在として都合良く利用し続けるでしょう。
 今や行動しかない。
 立て、全国の勤務医たち!!

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