ある町医者の診療日記

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zoom RSS 米医療は危機的、それをまねようとする日本

<<   作成日時 : 2006/11/18 11:32   >>

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小泉改革と称するもので日本医療はメチャメチャにされている。
その模範とされたのがアメリカ医療です。さらに大衆もアメリカ医療が進んでいる、効率も良いと誤解してアメリカ型の医療を持ち込むのを許している。
それがどのような医療なのかというのは、このブログでも何度か書いたことがあるのですが、一言でいえば、金持ちは世界最高の医療を、貧乏人はのたれ死にというものです。ただし、そういう社会であるから、そこにつけこんで金儲けもできる。
その典型が医療保険会社です。
日本でもそういう金儲けをしようとする者がいて、小泉改革の審議会で大きな力を発揮している。その典型がオリックスのような会社の会長さん。この会長さんの名言がある。
貧乏人は家を売れ。

アメリカ型の医療は、非常に金がかかる。
日本の何倍もの医療費を国家や国民が支払っているんだというのは、だいぶ知れ渡ってきましたが、さらに効率も悪いのです。
これは、このままでは駄目になってしまうという記事です。

米医療は危機的、今こそ抜本改革を
米国の一家族の医療保険料は年間1万5000ドルを突破、会長講演から
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/aha2006/200611/501844.html
-----(引用)-----
公的医療制度であるメディケアとメディケードが予算に占める割合は、ほぼ21%にもなった。しかし医療費は、これらでカバーされる診療報酬の支払いの増額を上回る勢いで高騰している。医療機関は、この分のコストを一般の医療保険加入者に転嫁しようとする。米国では国民の約60%が民間医療保険を契約しているが、保険料の値上がりは著しく、今や米国の一家族の保険料は年間1万1500ドルを超えた。雇用者負担分が支払えない中小企業では、結局、従業員の負担を増やすことで対応した。「その結果、無保険者が増え、米国全体で15.9%に達した」という。
-----(終わり)-----

保険に支払う額だけで、1家族で1万5千ドル、日本円で170万円あまり(1ドル115円で計算)。保険料ですよ、保険料だけで170万円。
これではいけないというので、どうすべきかの提言をしているます。

-----(引用)-----
表1 米国医療において、今後10年間に改善が必要な課題
1.患者に対する教育
健康維持、ライフスタイル修正、処方薬の服薬コンプライアンス改善などを呼びかける。
2.予防に焦点を向ける
肥満と糖尿病は世界的な脅威であり、小児期に始まることが少なくない。
3.医療はチームで
看護師、運動生理学者、準医師資格者、栄養士などの連携で取り組む。慢性疾患のケアは、よりよいチームが必要。
4.研究に重点を置く
医療費に比べ、米国立衛生研究所(NIH)の研究資金は非常に少ない。
5.医療は効率を優先すべき
米国の医療は効率が悪く、医療費に対する余命延長効果が少ない。
6.医療は質に重点を
ST上昇心筋梗塞患者に対する再還流療法は過去20年間に最も進歩した治療分野だが、3割の患者は最新治療の恩恵を受けていない。
7.医療の質と効率の向上には、適切な経済的刺激が必要
米国では検査前評価や患者の管理、教育などに比べ、検査と処置により多くのコストを投入している。
-----(終わり)-----

病気の予防、その研究支援、より効率的な医療を、、、

はっきり言いますが、こんなので医療費の抑制などできない。
アメリカ型の医療を行っている限り、これからますます医療費は増大していきます。
医療は進歩する。それには金がかかるものです。
人は年をとる。年をとればそれだけ病気になるものです。
それは自然の摂理であって、上記のような小手先でどうにできるものではありません。

どうしたらいいのか。
日本型にしたらいいのです。

アメリカの何分の1以下の医療費で、アメリカの一部金持ちを除く多くのアメリカ人よりもはるかに良い医療を日本国民は享受している。
アメリカも、日本のように国民皆保険にして、医師の保険医登録をして、その中で医療行為をさせたらいい。そうすれば、国民全てがいつでもどこでも同じような医療を受けることができ、そして医療費も今の1/2以下にできる。
しかし、今から日本型の国民皆保険医療はできない。そう簡単にできるわけがないのです。
今の日本医療は、数十年という長い年月をかけて作り上げてきたものですし、さらに言えば、多大なる医師の犠牲的努力によってもいるのです。アメリカでしようとなれば、たぶん大多数の医師の反対に会うでしょう。収入が半分かそれ以上になった上に今の倍働けなどと言われて、はいそうですかなどと応じられるわけがない。

日本は、これからそのアメリカのようになっていきます。
政府がそのようにしようとしている。そして、国民のほとんどがそれに反対していない。
となれば、アメリカ型になっていくのは確実でしょう。
その時、笑うのはオリックスのような会社やアメリカ資本の生命保険会社と、その利権でうるおう政治家と役人だけ。

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