ある町医者の診療日記

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zoom RSS やはり何かおかしい>横浜内診問題強制捜査事件

<<   作成日時 : 2006/08/29 17:10   >>

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前回の続きです。
その後のニュースやネットでこの事件の経過を見ていて、どうもおかしいとより強く感じだしてきています。先の大野事件の時のような感じがします。裏で利権が動いているような気もする。もしかすると前法務大臣、南野だったか、なんでこんな人が大臣にと驚いた人ですが、この人の系列が裏で動いているのかもしれない。

まずこの記事。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=33768
横浜・違法内診摘発 助産師の力、生かされず クローズアップ2006

毎日新聞の例によって一方的な、無知に基づいた記事ですが、その中にこんなのがある。
>「陣痛促進剤による被害を考える会」の出元明美代表は元看護師。長女を准看護師の助産行為のため重症仮死で出産し、1歳8カ月で亡くしている。出元代表は「助産師の能力、技術を活用しようとしない医師が多く、意識改革が必要」と指摘。「看護師の学校では助産行為を教わらない。違法な助産行為を無くすため、医療機関は改善にもっと努力をしてほしい」と訴える。

という、有名なプロ市民による偏った談話を載せた後、「◇増える助産師外来----医師不足の地方、環境充実」と助産師だけの産院を紹介しているのです。
それも、さもそこがすばらしいところであるかのような、非常に一方的な記事を載せている。

>医師のいない産院----横浜・金沢区
>個室のベッド・布団で出産----子育てもアドバイス
> 横浜市金沢区の住宅街にある山本助産院。医師はおらず、助産師のみの産院だ。3階建て、サーモンピンクの外観に白い大きな扉は、普通の家の趣。26日はリビングのような診察室で乳児健診が行われていた。
> 「形もいいねえ」と頭をなで、小さな左手を握りながら聴診器をあてていく岡本久仁子助産師(40)。体重や黄だんなどをチェック、母親の乳房マッサージをした後、抱っこひもの使い方も教える。地下のスタジオでは、育児サークルの母親たちがピアノに合わせて歌を歌う。
> 6カ月の長男、泰君と来た高山尚子さん(35)は「ここに来ると助産師さんが『大きくなったね』って声を掛け、相談にも乗ってくれる。すごくありがたい」と話す。
> 同院は助産師6人で、月15件ほどの分べんがある。個室が5部屋あり、分べん台はなく、部屋のベッドや布団の上で出産する。助産師は健診、分べんのみでなく、マタニティーヨガや母親教室なども担当。「目指すのは子育てコロニー。母親同士のつながりを大切に、要所要所で助産師がアドバイスをしていければ」と山本詩子院長は話す。

助産師ができる出産は、正常妊娠、正常出産に限る。もし異常妊娠、異常出産になると何もできないし、もし何かしたら、看護師の内診どころでない明らかな犯罪行為です。
そして、妊娠、出産とは、それまで順調にきていたのがいつ異常になるか分からないものなのです。

m3.comに医師が集まる掲示板があるのですが、そこで産科医がこの制度の矛盾を批判しています。
「助産所とは、医療行為は禁止だけど分娩はOKという変な制度なのです。分娩は立派な医療行為です。助産所制度はそれ自体非常にあやうい存在の制度です。」
その通りだと思います。
分娩はすぐそばで死に神が待期しているような非常に危険な行為です。
それが証拠に「ところで、1950年の妊産婦死亡率をご存じですか。10万対で176.1です(2001で6.5まで減りました)。1950年には実数では4117人の妊婦が全国で死ん でいます。この年は日本のお産の95%が自宅分娩で、助産師が取り上げています。」なのだそうです。この事実を国民はもっと知るべきです。

先の「山本助産院」のような医師のいないところで、もし突然異常出産が出来したら、いったいどうするつもりなのでしょうか?
すぐ救急車よ呼んで、どこかの周産期センターに妊産婦や新生児を運ぶつもりなのでしょうか?
もしそうなら、なんという無責任さか!!
妊娠出産をあまりにも安易に考えすぎているとしか言いようがない。
異常になったら送ったらいいというのでは遅いのです。異常出産に備えて準備をしていないと、助けられるものも助けられないことが多いのだそうです。

ある産科医のこの言葉は重要です。
>妊婦さんがアメニテイを求めて助産院に集うのは否定しません。別に出産を医師が独占したいとも思いません。ただマスコミに偏向報道され「病院並みに安全である」という「ウ ソ」を信じて助産院を選ぶ人が増えるのは阻止するべきです。
>「正常産」は助産師でよいのは事実です。ただ、分娩前に「正常」だった妊婦が「異常」に豹変するのがお産です。助産師の多くは実はそれを知っています。

その怖さを知っている助産師は、医師のいない助産院のようなことはしないということでしょう。

そもそも助産師などという制度は、産科医が非常に少なかった異常な時代の産物なのでは?
十分な産科医の助けが得られない時代の、いわば発展途上国の状態の産物であり、こういう制度は廃止すべきなのではないでしょうか。

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