ある町医者の診療日記

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zoom RSS 健康的な食事は健康に役立たない?

<<   作成日時 : 2006/02/25 09:25   >>

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野菜が豊富で低脂肪な食事、いかにも健康的という印象を受けます。
以前から、こういう食事をしている人は動脈硬化や大腸癌が少ないだろうと言われていた。特にアメリカではこういう食事をしなさいと推奨されていた。で、実際そうなのか検討してみた、というのがこの研究。

低脂肪+野菜豊富な食生活は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない、米国の大規模介入試験で判明
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423107

対象が多く(5万人弱)、長い期間(8.1年)にわたって検討しています。
> 米国の研究者たちは、総摂取カロリーに占める脂肪の割合(脂肪熱量比率)を20%にし、野菜や果物、穀類を豊富に摂取するよう指導した介入群と、食事指導を行わない対照群を平均8.1年追跡した。被験者は50〜79歳の閉経女性4万8835人(平均年齢62.3歳)。
そして、前向き研究ですので、かなり信頼できる研究なんだと思います。
これで肯定的な結論だったら万々歳だったんでしょうが、逆に否定的な結果だったとは、また皮肉です。

ただ、アメリカでは、心筋梗塞で死亡する人が増えてこれではいかんというので国をあげて食生活の改善、運動の推奨などをやっていましたから、もともと以前に比べ低脂肪食になっていたそうです。
> 全米健康栄養調査(NHANES)のデータによると、女性の総摂取熱量に占める脂質の割合は、1977年は40.5%、1987年には35.9%、 2000年には33%に減少している。また、飽和脂肪摂取量の平均は、1970年代には18-20%だったが、今は11%程度にまで減少している。従って、1970年代に行われた研究に比べ、食事介入で脂肪摂取量を大きく減らすことが難しくなっているといえる。こうした現状に基づき、著者らは、CVDの危険因子を改善し発症リスクを減らすためには、より焦点を定めた食事介入とライフスタイル介入が必要と考えている。

脂肪食の比率が高い群を作ってこういう検討をしたら肯定的な結果が出るかもしれないとこの研究をした研究者は述べているそうです。
で、日本はというと、次第に脂肪食が増えてきているけど、まだアメリカに比べると低いので、日本で同様のことをやっても同じ結果になる可能性があるかもしれません。
> 日本では、成人の脂肪熱量比率の推奨値は25%以下となっている。厚生労働省の2003年の国民健康・栄養調査によると、脂肪熱量比率は、20〜30歳代男性と20〜40歳代女性で25%を超えていたが、それ以外の年代では推奨値以下で、全体として今回の介入群と同等かそれ以下だった。

こういう結果であっても、少なくとも今以上の脂肪摂取量にするのはよくないのは間違いないでしょう。
こうだからといって、どんどん脂肪の多い食品を食べてやろうなんて思わないでください。

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