ある町医者の診療日記

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zoom RSS [救命士起訴猶予]-----2005/09/02(Fri)

<<   作成日時 : 2006/02/04 11:30   >>

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「除細動必要だった」 機器使用の救命士起訴猶予
http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=24976&categoryId=&sourceType=GENERAL
>秋田地検大館支部は31日、医師しか使用してはいけない除細動器を患者に使ったとして、医師法違反の疑いで書類送検された大館市消防署勤務の男性救急救命士(34)を起訴猶予とした。

私が以前より注目していたニュースです。
「救命士は今年3月25日、心室細動を起こし心肺停止状態となった男性患者を大館市の病院へ運んだ際、病院の医師がすぐに患者に対応できない状況だったため、違法行為と知っていて独断で手動式の除細動器を使用した」

心室細動に除細動器は絶対的適応です。
使わないといけない、そのまま放置しておいては、絶対にいけない。そういう状態に患者はあったわけですが、運んだ先の病院では、医師や看護師は他の患者の救急処置を行っていたため、この患者の処置をすぐに行えない状態にあった。そこで、救急隊員(救急救命師の資格を持っている)がその処置室にあった除細動器(この除細動器は、空港などに置いてある医師でない一般人でも使える除細動器ではなく医師用の除細動器だった)を使って除細動処置を行った。
これは、法律の定めがある例外以外は医師しか医療行為を行っていけないという医師法の違反する行為です。つまり犯罪行為になります。そこで警察が検察庁に書類送検した。

良きサマリア人のたとえというのがあって、緊急の救命処置の場合、善意に基づく行為は罰しないというのが原則になっています。アメリカではそれが法律にもなっているそうです。
心肺停止患者を前にしたとき、蘇生行為をしないと5分たてば救命率が50%に落ちる。10分たてばほとんど0になると言われています。日本で心肺停止患者の救命率が低いのは、一般市民による蘇生処置が普及していないからだというので、今、蘇生法や一般市民が使える除細動器の普及が図られてるところです。

ところが、その蘇生処置を行って法律で罰せられたり、民事訴訟で慰謝料を請求されたりしたらどうでしょうか?
また、そういう恐れがあるとしたら、誰が救命処置をしようとするでしょう。

法律は罰したりしませんよ、誰もあなたに慰謝料など請求しませんよ、そういうことがされないように法律は保護しますよとしておくべきなんです。一般市民が救命処置をするためには。
それなのに、心室細動で心肺停止になっている患者に、除細動器を使ったことを、法律違反だと刑事罰に処しようとするなんて、いったいどういうことなのか。
起訴猶予などということ以前の問題です。

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