ある町医者の診療日記

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zoom RSS [OAに対する関節鏡下手術はプラセボ効果に過ぎない]-----2002/07/22(Mon)

<<   作成日時 : 2006/01/27 17:33   >>

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http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/mdps/196518

75歳以上のOA患者を対象に「1.関節鏡下郭清術(デブリドマン)、2.関節鏡下洗浄術(関節洗浄)、3.偽手術−−の3通り。施術は全て同一の整形外科医が行い、評価医師、患者の双方ともどの施術を受けたかがわからないようにした。」
「 その結果、3群とも、介入前と比べると主観的な膝の痛みや機能が2週間後に大きく改善し、2年後の時点でも当初よりは改善した状態に保たれていることが判明。しかし、偽手術を受けた群と、2種類の関節鏡下手術を受けた群との間には、統計学的・臨床的に意味のある差はみられなかった。一定距離の歩行時間など客観的な評価指標でも、3群間に差は認められなかった。」

偽手術の群と他の群との間で効果の差が見られなかった。つまり、関節鏡手術はプラセボ効果であったと。

偽手術というのは、「膝に切開は行うが関節鏡は挿入しない」という薬におけるプラセボと同じようなものとしていて、これと実際に手術した群とに有効性の違いがないということは関節鏡下手術をして効果があったというのはプラセボ効果だということになります。

これを読んで思ったのは2点。
1)アメリカらしい。よくぞ偽手術などという群を作って試験できたものだということ。
 さすがに試験に参加依頼された患者の44%の患者が参加を拒否したそうですが、66%の患者が参加したということの方が驚きです。
 二重盲検試験ということの重要さというのを改めて感じた。薬では、ある薬が効くと言うためにはプラセボとの比較試験をしないと有効だとされないのは常識になっていますが、手術でも同じことが言えるということでしょう。ある手術で効果があるという結果を出していても、手術しない群との間でその効果に差がないことを証明しないといけない。さすがに、たとえば開腹手術だけして臓器を摘出しない群などという「偽手術」は問題でしょうが。

2)切開するだけで関節鏡手術に匹敵する効果が得られるのなら、切開だけするというのが治療法になるのではないか。
 鍼灸により痛みが軽減するのと同じような効果かもしれないとか。
 それとも、催眠術的な効果か。

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